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中小企業診断士 独立の第一歩に失敗しないため、大切なこと。

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だんだん、陽も長くなり、桜のつぼみも少し大きくなっているような気がします。

春が近い今日この頃です。

平成30年度の中小企業診断士の試験に合格した方は、今頃実務実習で忙しいながらも、充実した日々をお過ごしのことと思います。

3社の経営診断実習が終了すれば、4月には、念願の中小企業診断士として登録されます。

登録を機会に、中小企業診断士の資格を活用して、独立開業する方も多いでしょう。私が8年前にそうであったように。

そのころを思い起こすと、「もうちょっと、ここを気を付ければ良かった」と、自分自身反省点も多いものです。

これから独立系診断士として旅立つ皆さんに、参考になるかどうかわかりませんが、最初のステップとして気を付けたほうが良いと私が感じることを、お話ししてみたいと思います。

 

退職する際、きちんと礼を尽くす

お勤めしている方は、退職することになると思いますが、元の職場に対してきちんと礼を尽くします。

順序だてて退職への段取りをつけ、急な退職により、職場に迷惑が掛からないようにします。お世話になった上司、同僚、部下、取引先にはきちんと挨拶します。面前挨拶が理想ですが、かなわないときには、手紙でお礼の挨拶状を出します。

会社員時代のお礼をしたためた後に、一言今後の予定を伝えると良いでしょう。ただし、営業色が強くならないように、主題は「お世話になったお礼」です。

立つ鳥跡を濁さず、出来るだけきれいな形で、退職することに気を配ります。

立ち去り際に人間の本性は見えることが多いですし、周りもそれをよく見て覚えています。

前の勤務先との関係が良好であれば、将来、自身の事業にとって大きなプラスになります。

なぜなら、前の勤務先の上司や同僚、部下が、人格や仕事ぶりなど、自分のことを良く知っているからです。

最初はあまり声がかかりませんが、実績や信用がついてくると、だんだん声がかかるようになります。

 

スタートを大切にする

スタートが遅れると、その後の事業展開にマイナスとなります。

残念ながら、資格取得だけでは、売上は上がりません。私も最初に大先輩から、「3年は我慢が必要だ。」と助言いただきました。

その時はよく分かりませんでしたが、振り返ると、その通りの部分も多い気がします。

まずは、地元の中小企業診断士協会に入会します。顧客を持たないファーストステージは、協会や先輩を通じて、仕事を紹介してもらうことに努めます。

当たり前ですが、最初はあまり条件の良くない仕事が回ってきます。

条件が良い案件を回してくれる人はいません。先輩もみんな事業をしているのですから。

不平を出さず、まずは受けて、しっかり責任を果たします。しばらくはその積み重ねです。

徐々に実績ができて、周りから仕事ぶりが認められ、信用がついてくれば、少しづつ色々なところから声がかかりだします。

こうして徐々にステップを踏んでいく期間が、個人差はあるのでしょうが、3年なのかもしれません。

スタート時期は、何のしがらみもなく、実績もない、まっさらの状態です。

ここで様子見をしたり、のんびり構えていると、のちに苦労します。

またこの時期に、行政のコーディネータ業務の公募などに積極的に手を上げると良いでしょう。公募なので落選することもありますが、何回か受けていると、思わぬところから声がかかることもあります。

今は、行政が中小企業支援に関して、様々な事業を実施しており、コーディネータなど支援者の募集が増えています。行政のホームページをマメにチェックすることです。

 

感謝の気持ちを示す

これは当たり前のことですが、紹介してもらったり、教えたもらったり、手伝ったもらったりしたことに対して、きちんとお礼をすることです。手紙・訪問でお礼をしたり、お礼の品を渡すことで感謝の気持ちを伝えることでも良いでしょう。

私が独立して感じたことは、診断士を含む士業において、感謝の行動をきちんとできる人が案外少ない、ということです。

感謝の行動を起こせる人は、周りから大切にされたり、かわいがられたりして、順調に伸びていく傾向にあります。

逆に、この部分の配慮が不足している人は、あまり伸びていないような気がします。

以上、3点

・退職の際、引き際を大切にする
・スタートを大切にする
・感謝の気持ちを示す

独立の第一歩において大切なことを、自分自身の体験を踏まえて、お話ししました。

 

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