【目次】
診断士として、3年間ある程度実績を積んできたら、少し落ち着いてくるかもしれません。
ここで現状に安住してしまうと、今後発生する予算付けの変化など、環境変化に対応できなくなります。
少し実績が出てきて、何かできるような気になっていると、足元をすくわれます。私も経験があります。
3年やってくると、自分は何ができるのか、顧客は誰なのか、何を期待されているのか、ぼんやりと分かってきます。
実績もついてきた、得意分野も分かったなら、サービスのメニュー化に取り組みましょう。
診断士は自分で思っている以上に、お金を払うほうから見れば、「何に対してお金を払うのか」分かりにくいのです。
ですから、サービスを具体化して、サービス内容、支援を受ける手順、サービスの流れ、料金、実施期間、などを見える化しましょう。
大切なのが料金設定です。これまで行政関係の活動を中心にしてきたのなら、この部分は最初は苦労するでしょう。
地方では特に、地域密着で活動していると、活動エリアが狭いため、行政支援と民間支援の切り分けが難しいです。
事業者からすれば、行政派遣で来たら無料なのに、事務所に行って相談したらお金を取られた、と分かりにくいのです。
しかしその難しい部分をクリアしてこそ、次のステップに進めます。
私も試行錯誤して、改訂を重ねながら、今の料金体系を作りました。もちろんこれからも、実情に合わせて改訂を重ねていきます。
クライアントからサービスの対価をきちんといただく(受益者に費用を負担いただく)ことは、診断士として大きな課題です。
他の士業のように、法令で守られた独占業務がないため、難しい部分があるのです。
行政支援とのリンクも方法としてはあります。3回までは行政の無料派遣で支援して、それ以降の支援が必要なら、有料化で支援するなどです。(ただし行政への根回しと、事業者への誤解を受けない説明は必要です)。
サービスを見える化するうえで、有効なツールは、ホームページです。
最近はSNSが隆盛を誇り、ホームページがなくてもオッケーという流れがあります。
独立してから、ホームページもfacebookもやってきた私の経験から言うと、ホームページがあれば、何倍も商売の可能性が広がります。逆になければ、ビジネス機会をロスします。
試しに自分の都道府県の診断士名簿から、どれだけの診断士がホームページを作っているか、調べてみると良いと思います。おそらく、半分以上が作ってないでしょう。また作っていても、どれだけの診断士が、自身のホームページの魅力を高める取り組みを継続的に実施しているか、確認してください。またその半分以下になるのではないでしょうか。
ホームページは、ただ作っただけではダメです。魂を込めて運用を続けることが大切です。そうすると月日が経つにつれ、実面談との相乗効果により、成果が出てきます(ただし、ネットだけでは効果はあまりでません、実面談とネットの行き来が必要です)。
半年や1年では効果は出ませんね。5年以上はかかります。何でも事業は同じです(貴方も相談者に、「すぐには効果が出ないので、粘り強くやってください」、と助言するでしょう)。
ホームページからの問い合わせは、直接受注につながります。今日はお話ししませんが、見込客をいかにホームページに誘導していくか、という戦略も必要です。
ホームページを魂を込めて運用していると、きっと誰かが見ています。思わぬところから提携話が来たり、依頼があったりするものです。
このように3~5年目にかけては、安定に安心せず、次のステップを踏むことです。
そのためにサービスメニューの見える化、方法として、ホームページの運用強化が必要となるのです。
次回は5年目以降についてお話しします。
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