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経営者として社員の副業進出にどう備えるか

最近私の周りでも、副業に関する話題が出てくるようになりました。

「将来の副業進出に備えて資格を取得したい」と、相談を受けることも、ポツポツあります。

会社が社員の将来を約束できない中、社員の副業進出の動きは今後加速していくでしょう。

 

会社員のフリーランス化が可能になる

本屋でビジネス書の棚を眺めていると、副業を勧める本がたくさん並んでいます。

今、会社員は、副業に進出しやすい状況が揃っています。

☑ 会社の残業が減って、時間が余るようになった

☑ インターネットのマッチングサイト(クラウドワークス、ランサーズ、ココナラ、ビザスクなど)で、自分の専門分野の能力を試すことができる

☑ SNSでネットワーク形成や情報発信が容易になり、自分の能力を売り込みやすくなっている

 

会社員が自分の特技を活かして、フリーランスのように活動できる環境が整ってきたのです。

会社側でも、上場企業などでは、副業を申請すれば認める動きが出ています。

愛媛県の上場企業の中にも、本業に支障が出ない範囲で申請して会社から認められれば、副業可能な会社が出てきています。

優秀で前向きな社員ほど、自分の将来を考えて、副業進出の動きを始めています。

 

社員が副業することのメリット

経営者のあなたから考えて、社員が副業することのメリットは何でしょう。

私なりに少し考えてみると、

☑ 社員が副業を通じて能力を高めることで、本業にプラスの効果が表れる

☑ 社員が会社に寄りかかるのではなく、自発性を持って業務に取り組むようになる

☑ 副業を通じてネットワークが広がると、本業に活用できるかもしれない

☑ 会社の業績が悪化し、給与を削減することになっても、社員は食べていける

☑ 将来社員が独立した場合、業務委託などで一緒に仕事できるかもしれない

などでしょうか。

 

社員が副業することのリスク

一方リスクとしては、

☑ 副業に気持ちが行ってしまい、本業をおろそかにする(本業中に副業をするなど)

☑ 情報やネットワークを社外に持ち出して、会社に損失を与える

☑ 優秀な社員が退社してしまう

などでしょうか。

 

経営者としてどう備えるか

副業しやすい社会環境の進展や、社員と会社の関係性の変化などから考えるに、社員(特に優秀な社員)の副業進出を止めることは難しいでしょう。

無理に止めると、優秀な人材は退職します。

であるなら、会社としてお互いメリットとなるような仕組み作りが求められます。

以下の様な準備が必要です。

【前向きな対応】

☑ 社員の考えを聞いてニーズを把握しておく

☑ 就業規則の中で副業に関する規定を作る

☑ 評価制度を整備し、定期的(年に2回など)に面談を行い、経営者が社員に求めていることを伝える、期待に対しての実績について、意見をすり合わせる

☑ 副業要望があるのなら、会社として支援できることを伝えておく

【リスク管理の対応】

☑ 情報持ち出しなど、不正防止の仕組み作り

☑ 本業にマイナスの評価が出た場合は、即時話し合いを行う

経営者のあなたが社員に関心を持ち、日頃から意思疎通を深めておくことが大切ではないでしょうか。

 

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