経営環境が日々変化する中、経営者は「今後の事業展開を何とかしないといけない」、と日々モヤモヤと考えると思います。
しかし、モヤモヤとしながらも、日常業務に忙殺され、将来展望のことは後回しになりがちです。
日常業務は、緊急度が高く重要性も高いです。そのため最優先で取り組みます。
一方、「将来展望を描くこと」は、緊急度は低いのですが、重要性は高いのものです。
ただ、この「緊急度は低いが、重要度が高いこと」に意識を向けられる経営者が、結果的には、会社経営を継続させていく傾向にあります。
会社の将来展望を描くことについて、考えてみます。
会社の将来展望を描くために有効な方法は、「経営を視覚化する」ことです。
なぜなら、頭の中で色々考えていても、「堂々巡り」になり、行動につながらないからです。
経営を視覚化すれば、今後のやるべき方向が具体的に見えてきて、行動につながりやすくなります。
でもどうやって、視覚化すればいいのか、、、
そこで今日は、「経営を視覚化するためのツール」について、フォーマットを3つ紹介します。
①経営デザインシート
内閣府の知的財産戦略推進事務局が作成しているシートです。
このシートの良いところは、1枚で全体を俯瞰できることです。
自社の特徴から、今後の目指す方向性を落とし込める書式になっています。
リンクを貼っておきます。☟
「経営デザインシート」;内閣府
https://www.kantei.go.jp/jp/singi/titeki2/keiei_design/siryou01.pdf
②ローカルベンチマーク
経済産業省がフォーマットを提供しています。
このシートの良いところは、自社の業務フローや商流、経営環境をまとめられることです。
まとめながら、業務フローや商流、経営環境について、自社の強みや課題が整理できます。
また、財務数値を同業他社と比較できるシートもありますので、数字で自社の課題を把握できます。
私もコンサルティングに入る際には、支援先を「ローカルベンチマーク」で経営診断することがあり、このシートを重宝しています。
リンクを貼っておきます。☟
「ローカルベンチマーク」;経済産業省
https://www.meti.go.jp/policy/economy/keiei_innovation/sangyokinyu/locaben/
③事業価値を高める経営レポート
中小企業基盤整備機構がフォーマットを提供しています。
①で紹介した「経営デザインシート」と、似ています。
しかしこちらのほうが、より幅広く将来像を考えるようになっています。
逆に①で紹介した経営デザインシートは、「顧客への価値提案」に絞り込んでいる印象です。
リンクを貼っておきます。☟
「事業価値を高める経営レポート」;中小企業基盤整備機構
https://www.smrj.go.jp/tool/supporter/soft_asset1/index.html
以上3つの「経営を視覚化する」ためのツール(フォーマット)を紹介しました。
上記3つのシートを活用し、経営を視覚化することで、
☑ 経営者の頭が整理され、具体的行動につながる
☑ 後継者に作成させると、次期経営者としての準備につながる
☑ 社員に作成されると、当事者意識や会社への愛着心をもつことになる
などの効果が期待できます。
会社の状況に合わせて作成を検討してみてはいかがでしょう?
当事務所でも作成のお手伝いをしていますので、お気軽にご相談ください。
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