今年もあと残り少し。今年起こった金融環境の変化についてまとめます。
融資姿勢の変化、金利ある世界へ、2つのテーマについて考えます。
今年も金融現場にどっぷり関わりましたが、金融機関の融資姿勢の変化を感じました。
コロナ融資は終了し、金融機関は融資姿勢を緊急時モードから平常時モードに切り替えました。
具体的には「今後の見通しを示さないと追加融資を渋る」ようになりました。
コロナ禍においては事業計画の立案自体が難しかったのですが、今年から事業計画の提出を求めるようになっています。
いつまでも「コロナが、コロナが」と言っていられなくなりました。
しっかりと根拠のある事業計画を策定しなければ、今後金融機関からの資金調達は難しくなってくるかもしれません。
【参考記事】アクションプランと数値計画:作成の流れと良い計画|経営危機を乗り越える!経営再建計画の作り方|⑧
今年日銀はマイナス金利政策を解除し、利上げに踏み切りました。
民間金融機関は、融資金利の基準となる短期プライムレートを0.15%引き上げました。
その結果、会社の融資金利も変動金利融資は0.15%上がりました。
来年はさらに数回の日銀利上げが予想されていますので、短期プライムレートのその幅に合わせて引き上げが予想されます。
そうなると追加融資を受けなくても、金利負担が増えますので、会社は心づもりが必要です。
【参考記事】融資金利が上がる|短プラ引き上げに社長はどう備えるか
私は今年1年で、10社以上の事業計画策定をお手伝いしました。
立てた計画を机上の理論にせず実行していくことが最も大切ですが、まずは計画を立てないとどこに向かって進めばいいか分かりません。
事業計画は地図です。
今後、「金融機関の融資選別姿勢」や「金利負担の増加」は進んでいくと私は予想しています。
まずは今年1年を振り返り、来年に向けどう事業戦略を組んでいくか、年末年始に時間を取り考えてみたいものです。
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