最近ゴールデンウィークなど、時間が取れることが多かったので、詰めて読書してみました。
振り返ると、ビジネスに関する本ともに、小説を結構読んだようです。
「直観と論理をつなぐ思考法」では、ビジネスアイデアの出し方を学びました。書店に行くと、結構棚を割いており、売れているようです。アイデア出しの方法について、かなり具体的な内容が書かれています。
「すべては好き嫌いから始まる」は、「ストーリーとしての競争戦略」を執筆した好きな著者なのです。自身の好き嫌いをベースにした仕事に関する考え方に、共感を持ちました。著者は大学教授です。大学教授の本は、机上の理論と言われることもありますが、客観的視点と調査に基づいた丁寧な分析がされていることが多く、割とよく読みます。
「仕事選びのアートとサイエンス」は、地に足がついた良い本でした。私はビジネス本について、読者をおおげさに煽(あお)るような内容はあまり好まないのですが、この本は、現実的な内容で好感が持てました。
残り3冊は小説です。
「ノースライト」は、私が好きな本「64(ロクヨン)」以来の横山氏の長編でしたが、主人公が建築士なので、同じ士業として興味深く読みました。
「鹿の王 水底の底」は、本屋大賞を受賞した前作を以前読んでいて、続編が出たいうことで、すぐ買って一気に読んでしまいました。あとがきでは、著者の執筆に関する考え方に触れることができて良かったです(私は作家という職業に仕事の進め方や執筆アイデアの出し方など、興味を持っているので)。
「傲慢と善良(ごうまんとぜんりょう)」は、人間模様や心理描写の記載がきめ細かく、意外な結末も含めて、興味深く読みました。成功に乗り切れない人間の弱さにスポットをあてており、幸せとは何か、考えさせられました。
近いうちに読みたいのは、「世界のエリートはなぜ『美意識』を鍛えるのか」「生活者の平成30年史」「罪の声」の3冊です。