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マイナス金利が話題になっている今、元金について考えてみる

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連日マイナス金利に関する話題が、新聞、テレビ、ネットで報道されている。

当ブログでも、「マイナス金利導入で銀行はどう動くか」として、私見を述べた。

生活に関係するところでは、住宅ローンの新規借り入れ分の金利が、低下している。都市銀行などは、10年固定金利を0.8%で提供し始めたようだ。いずれ地銀も、この動きに追随していくだろうと予想される。銀行間では、今ある住宅ローンの借り換え提案(A銀行の住宅ローンをB銀行の低い金利で組み替えること⇒顧客は住宅ローンの金利が下がり、支払い負担が減少する)なども始まり、消費者にとってはメリットが出てくるだろう。

また同じように、法人でも貸出金利の低下の傾向が出てくるだろう。早くも大手優良企業向け融資には、ゼロ金利などという話が囁かれ始めた。

ゼロ金利でどうやって銀行は儲けるのか?ということだが、銀行は市場からマイナス金利で調達してくるため、ゼロ金利もしくは限りなくゼロに近い金利で融資しても、利ザヤが抜ける、というカラクリだ。

金利が低いと、法人にしろ、個人にしろ、「金利が安いから、少し借りておくか」という気持ちになりやすい。こうして心理的効果で、法個人ともに、住宅投資や設備投資に気持ちが向く。そして銀行も、日銀当座預金に新規で預金を預けると、手数料を取られるため、融資を積極化する。政府・日銀が狙っているのは、こうした動きだ。

しかし、ここで忘れてはならないのは、借入で大切なのは、「金利支払いより元金支払い」ということ。個人的には少しぐらい金利が違っても、大差はないと思う。

簡単に説明すると、仮にある企業が設備投資を行うのに、500万円必要だとする。金利は2%で支払期間は5年。すると、年間支払金利は10万円で、年間元金支払いは100万円(100万円×5年返済=500万円)になる。ここでほかの銀行から、格安金利で条件提示があった。金利0.5%で同じく支払期間は5年。金額も1,000万円まで無担保で融資できるという。

金利も安いし、では少し余分目に借りておくか、と経営者は考える。すると支払金利は年間5万円。2倍の金額を借りたのに、支払金利は半分で済む。得したような気分になってしまう。しかし、ここに落とし穴がある。

このケースでは、元金を年間200万円支払わないといけなくなる。返済財源が不足すると、また新たに融資を申し込む必要が出てきて、こうして資金繰りが繁忙化し悪化する。企業支援をしていると、こうした経緯に多く出くわす。

だから、企業の資金調達にとって本当に大切なのは、金利より元金支払いなのだ。元金支払いで困らないためには、自社(自分)は、どれだけの資金がどのような理由で必要で、返済財源は確保できるのか。事前に把握しておくことだ。

金利安い⇒借りすぎ⇒元金支払いで窮する。これを防ぐためには、繰り返すが、借りる前によく検討しておくことが大切だと思う。そして、「どれだけ安い金利で調達できるか」に意識を注ぐより、「どれだけ投資額を圧縮し、調達金額を抑えることができるか」に、意識を向けた方が良いのではないか、と感じるのである。

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