【はじめに】
この記事は、診断士の2次試験に不合格したあなたに向けて書いています。本文の記事を書いたのは、5年前ですが、この「はじめに」を書いているのは、令和4年1月です。
この記事を読んでいるあなたは、発表が出て不合格が確定したのでしょうか?
再現答案の判定で、大きな不安とそして少しの期待をもって、今日を迎えられたのかもしれません。今年は例年より合格発表までの時間が長かったので、もどかしい日々を過ごされたことでしょう。
私も不合格の経験があります。その時は茫然として、しばらく何もやる気が起こらなかったのを思い出します。合格者の顔も見たくないし、嬉しそうな話を聞くのもつらいことかもしれません。
完全に落ちたのか、それとも1点差で落ちたのか?それは誰にもわかりません。本当に1点が明暗を分けます。
私は落ちた次の年、再チャレンジしてなんとか合格できました。それから診断士の資格を活かして、プロコンとして活動し、もうすぐ11年が経過します。
事業ですから、良いときも悪いときもあります(今年はコロナの影響で大変です)が、今のところ、独立して良かったと感じています。自分で決めた人生を進んでいる気がするからです。
しかしこれからはどうなるか分かりません。それが事業です。
不合格したあなたは、これからどうするのでしょうか?立ち上がり、再チャレンジするのですか?撤退でしょうか?それは、少し休んであなた自身が判断することです。
前置きが長くなりました。ここから5年前に書いた本文が始まります。良かったら少しお付き合いください。
令和4年1月13日 中小企業診断士 和田 健一
(ココから本文)
中小企業診断士試験2次試験(筆記)の合格発表がありました。
2次試験は筆記形式と口述形式で行われます。
1次試験をパスした約2割の方が、そこからまた2割しか受からないという、厳しいものとなっています。ほとんどの方が悔しい思いをします。私も経験があります。
前述の通り、2次試験は、筆記と口述に分かれますが、筆記をパスすれば、口述はほとんどの方が合格します。ですから昨日の2次筆記をクリアできれば、口述試験を欠席したり、試験官とけんかしたりしなければ、診断士への道がぐっと近づきます。(ただし、その後15日間の実務実習を受ける必要はあります)。
合格された方、おめでとうございます。苦労が報われましたね。これから診断士として希望に満ちた道が待っていることでしょう。
残念ながら不合格になった方は、放心状態でしょう。あんなに頑張ったのに。次受けても、受かる気がしない。受かった人に会いたくない。
私にも一度経験があります。
もう一度立ち上がるのか、それともこれで断念するのか。
いずれにしろ、少し休息の時間が必要かもしれません。年内は少し頭を冷やし、また来年から立ち上がるのでしょうか。
その時は、まず現状分析です。不合格の原因は何か。
試験が悪い、採点が悪い。そう思いたい気持ちも分かりますが、人のせいにしてはいけません。
得意な科目は何か、どの科目が弱いのか。
私の場合は、事例3(生産事例)が苦手でしたので、「ザ・ゴール」シリーズを読んでいくことにしました。読書という、違う勉強法を取り入れたことで、新鮮に取り組むことができました。
【参考記事】診断士試験奮闘記②(2次試験不合格で得たもの)
結局一度落ちたその経験(もう一度立ちあがり、1年間勉強したこと)が、独立開業した今、宝物になっています。「あのとき(1回目)実力もないのに、まぐれで合格せずよかった。あと1年勉強できて良かった」と感じています。
でもそう思えるのも、次の回で合格できたからです。不合格の経験が、無駄になるか、有意義なものになるか、これからの自分の頑張りにかかっているのです。誰も助けてくれません。孤独な戦いになります。
勉強のやり方、私生活も含めた試験への取り組み方など、見直してみる機会にしたいものです。
2次試験に挑戦できている時点で、診断士資格に対する本気度は高いわけですから。
【この書いたのはこんな人】
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