コンサルタントで独立するということ、今回が最終回です。今まで散々、コンサルタントで独立していくことは難しいですよ、こういうことを気をつけてくださいね、という話をしてきました。
しかし、少し視点をずらしてみると、コンサルタントは他の業種より独立しやすい側面ももっています。その内容を少しお話します。
①許認可が必要ない
コンサルタントで独立するには、特に許可が必要ありません。「今日から私は、コンサルタントです。」と宣言すればなれます。ただし今までお話してきた通り、資格を取得することが信用力アップに繋がることは否定できません。
②従業員が必要ない
当面は自分1人で事業を行えばよいので、従業員が必要ありません。開業時に一番収益を圧迫する人件費の支払いがないのです。
③設備投資が必要ない
何かを生産するわけではないので、設備が必要ありません。当然設備に関する固定費、借入金返済も発生しません。
④事務所が必要ない
固定オフィスが必要ありません。顧客との相談場所の確保に工夫が必要ですが、自宅兼事務所で対応可能です。その場合は、家賃負担がありません。
というように他の業種と比較して圧倒的に固定費負担が少ないのです。ただし、生活するために売り上げを上げていくことは必要です。売り上げを計上し、経営を軌道に乗せるには平均3年程度必要と言われています。確かに他の業種と比較して起業はしやすいのですが、安定した売り上げを計上していくためには、時間が必要なようです。「そこまで耐えられる資金の確保」と、「仕事がなくても心が折れないタフさ」は大切になりますね。時間が経過すると、徐々に信用も向上し(質の高い仕事をしていれば)売上も増加していくのではないでしょうか。
起業はしやすいですが、生き残っていくにはやはり大変です。私もまずは3年をメドにやっています。そこをクリアできれば、次の展望が見えてくると思います。
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