前回、総合化事業計画についてお話してきました。それでは総合化事業計画に認定されるとどのようなメリットがあるのでしょうか。
以下の3つが考えられます。
①農業改良資金(無利子融資)の特例適用、短期運転資金(新スーパーS資金)の活用が可能
②新商品の開発や販路拡大の取組、加工・販売施設等の整備に対する支援を受けられる
③認定事業について、6次産業化プランナー等の助言・支援を受けられる
特に申請を検討される方は、②(つまり補助金)がメリットに映るのではないでしょうか。しかし、計画に認定されたから即、補助金が出るかと言えば必ずしもそうではありません。補助金獲得のためにもまた審査があるのです。2段階方式ですね。
補助金の採択基準には決算内基準も入ってきます。例えば以下です。
最近3か年の経営状態について、原則として3期連続して経常損失を計上していないこと、かつ直近の決算で債務超過でないこと
その他もろもろの基準があります。なかなハードルが高そうです。
むしろ、計画の認定を受けると計画期間中(3年~5年)、総合化事業計画の実行について、6次産業化プランナーから無料でフォローを受けることができるという事の方がメリットかも知れません。
6次産業化プランナーには、我々診断士のように経営を総合的に見ることができる人材はもちろん、販売に強い人材、輸出に強い人材、IT化に強い人材、グリーンツーリズムに強い人材など、色々なタイプがいます。計画を実行するに当たり、色々な課題が出てきた際、それらプランナーを有効活用して課題が解決できるといいですよね。農業者で6次産業化について困ったことがあれば、最寄りのサポートセンター(事務局)に問い合わせてみてはいかがでしょうか。
にほんブログ村←ランキング参加中。この記事が参考になったら、ぽちっとお願いします。励みになります