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農業の資金調達(借入編)③~スーパーS資金~

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「認定農業者」をクリアしたら【ただし、簿記記帳を行っている者(簿記記帳を行うことが確実と見込まれる場合を含む)の条件あり】、農業の借入金、今回はスーパーS資金についてお話します。

特徴は、運転資金用の借入、資金使途が広い、融資条件が魅力的、であることです。順番に説明していきましょう。
①運転資金用の借入

スーパーS資金の資金使途は、改善計画の認定を受けた農業者(認定農業者)が、経営改善を図るのに必要な短期運転資金を対象としています。また、資金需要に応じて、効率的に利用できるよう、極度貸付方式(当座貸越、手形貸付、証書貸付)を採用しています。極度貸付方式とは、契約期間内であれば、借入残高が極度額を超えない限り、何度でも借入、返済ができる貸付方式です。個人の消費性資金に例えれば、カードローンのようなものです。

②資金使途が広い

資金使途は、農業者の短期運転資金です。例えば、

・種苗代、肥料代、飼料代、雇用労賃等のその都度支払いを要する経費

・肥育用の牛、豚、鶏等の購入費

・スコップ等の小さな農具や梱包資材等の消耗品の購入費

・農舎、畜舎の補修、農業機械の修繕費

・農地の賃借料及び農業施設・機械のリース・レンタル料

・新しい生産技術やパソコン等を利用した経営管理技術の修得費

・農産物の市場動向についての調査費

・販売先を拡げるためのイベント開催費

など幅広い使途に活用ができます。

③融資条件が魅力的

(1)極度額
認定農業者であれば、
□ 個人 500万円(畜産,施設園芸 2,000万円)
□ 法人 2,000万円(畜産,施設園芸 8,000万円)

まで極度額を設定することができます。法人の場合は、個人の4倍の極度額申し込みが可能であり、農業法人化のメリットの一つと考えられますね。

(2)債務保証
平成23年9月から,無担保無保証人で農業信用基金協会の債務保証を受けることができるようになりました。(金利とは別途、保証料金がかかりますので、詳細は、農協等融資申込み金融機関に確認してください)

(以上 独立行政法人農林漁業信用基金 HP参考に作成)

というように、スーパーS資金は、上手に使用できれば、非常にメリットの大きい資金と言えそうです。ちなみに、申込先は、農協、銀行、信用金庫等(取り扱っていない金融機関あり、確認してください)となっています。

もちろん、審査がありますので、「実現可能性の高い事業計画書の作成」と「確実な返済財源の説明」は、必要になります。

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「農業の資金調達(借入編)③~スーパーS資金~ 」
ご覧いただきありがとうございました。

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