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創業時によくある話~忙しいけど入金がない~

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先日、あるWEB関係の仕事をしている方とお話していました。

創業して間もないその方は、会話の中で、「おかげさまで忙しくしています。結構ばたばたなんです。」と言っていました。私が「じゃあ、売上も順調に上がっているのですね。」とお聞きすると、「実は・・・。」と少し表情が曇りました。

ここで例のパターンかなとピンときました。やはりその通りでした。

「実は忙しいのですが、入金までには至らないんです・・・。」

ばたばたと問い合わせや見積もりはあるのだけれど、忙しい割に入金に結びつかないのです。幸いその方は、おひとりで仕事をされているため、大丈夫ですが、人を雇ったり、外注に出していたりするとたちまちキャッシュフローに問題が生じます。

更に話を聞いていくと、WEB関係の仕事は、クライアントから後回しにされることが多いらしいのです。「日常業務に支障がないため、優先順位で後回しになり、クライアントの作業まちという時間が長いのです。」私が「契約等はされていますか。」とお聞きすると、「していません。」という回答でした。

そこで、プロジェクトマネジメントの観点からアドバイスをしました。「まず、クライアントと完成までの作業の内容を抜き出して、双方で確認する。どの作業がクライアントで、どの作業が自分がやるのか、役割分担を行う。そして、それを工程表に落とし込む。その後、業務委託契約を結ぶ。その業務委託契約には、金額、納期、仕様等重要事項をしっかりと記載する。契約内容について納得いくまで打合せをしておく。」

この流れをしておけば、違うのではないでしょうか。しっかりとプロジェクトのマネジメントをしておかなければ、キャッシュフローに影響します。

また、キャッシュフローの観点から考えると、多少価格が厳しくても、支払条件が良ければ(いわゆる金払いがよい顧客)、プラス要因として仕事を受注するという考え方もあります。逆に、当初の受注金額が魅力的でも、なかなか入金に結びつかなければ、実はロスが大きく、全体でみれば赤字になったということもあります。

創業時には、「忙しいけど入金がない」という状況に陥ってしまうことがあります。このあたりのことも頭にいれて、注意して事業をされてみてはどうでしょうか。

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「創業時によくある話~忙しいけど入金がない~ 」
ご覧いただきありがとうございました。

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