京都信用保証協会が興味深い取組を開始しています。
「京都バリューアップサポート」という取組です。地元金融機関の保証付き融資で「条件変更企業」（リスケ先）の485社に対して、全額保証協会の費用負担で中小企業診断士、税理士等の専門家を派遣し、3年間にわたって経営支援活動を行うというものです。
保証協会の利益還元は、一番しんどい企業に対して行おうではないか、という考えからだそうです。
対象先が優良企業ではなく、経営がしんどい企業に対してという点が、素晴らしいですね。保証協会も私が若い時分は敷居が高く、なかなか保証が付かなかったのですが、今は積極姿勢に転じており、頼りになります。民間金融がプロパー資金に慎重になる中、政府系金融と保証協会など公的金融が存在感を発揮しています。
愛媛の保証協会でもこのような派遣制度が始まる日が来るのでしょうか。注意深くウォッチしていきたいと思います。
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地方銀行に17年勤務しながら、2011年に中小企業診断士の資格を取得。資格取得後、独立開業。2015年に経済産業省から経営革新等支援機関に認定されている。
独立後13年に亘り、「金融のことも経営のことも両方わかる経営コンサルタント」として、
中小企業支援に携わる。経営力強化、赤字立て直し、財務体質改善、資金調達支援など、100社以上の支援実績がある。
金融知識、財務知識を活かし、中小企業の経営課題解決に特化した経営コンサルタントとして活動している（2024年時点）。
和田経営相談事務所代表 和田 健一
