日経新聞に「雇調金特例が1月末に終了」という記事が出ていました。
危機対応の雇調金(雇用調整助成金)特例は、転換点を迎え、替わりに人材の成長分野への移動やリスキリング(学び直し)に政策の重点を移すようです。
最近、リスキリング(学び直し)という言葉を聞くことが増えました。
そこで今日は、「社長と学び直し」について考えてみたいと思います。
政府が想定している「学び直し政策」は、40〜50代の中堅社員を想定したものが多いようです。
中堅社員が新しいスキル取得したり、既存のスキルをアップデートすることで、会社が活性化し生産性が向上したり、成長分野への人材の移動が促進されたり。
結果として日本経済が上向くことを目指します。
私は同じように社長にも「学び直し」が必要だと考えます。
コロナ、円安、原材料高、物価高、人手不足など、会社を取り巻く経営環境は大きく変化し、従来同様の経営手法では、通用しづらくなっているからです。
過去の成功体験が、新しい手法に切り替えることを邪魔します。会社の成長は止まり、下降曲線に入ります。
そこで「学び直し」です。
「学び直し」により、新しい考え方を取り入れたり、違った角度から物事をみたりすることで、会社を再度成長軌道に乗せる、または生産性を高めて筋肉質にすることが必要になるのです。
社長の「学び直し」は、自分自身への投資です。自分自身への投資は、会社の経営力強化につながります。
では、どんな方法があるのでしょう?
データドリブンとは、「データに基づいて判断やアクションをしていく考え方」のことです。
右肩上がりの時代では、「勘・経験・度胸」があれば、何とかなってきました。
しかし、コロナ、円安、原材料高、人手不足、など複雑な外部環境の昨今は、データをしっかり見ないと経営判断を誤ることになります。
私が支援したケースでも、「社長の感覚」と「実際データから分析された数値」がズレていたことが多々ありました。
データドリブンという言葉は難しいですが、要するに、自社の数値データを抜き出して、並べて、比較する、ということです。
社長はよく「過去は過去、未来を見ないと」と言いますが、現状を確認して正しく把握しないと、将来への的確な対策は打てません。
詳しいやり方は、以下の記事に記載していますので、ご参考ください。
「財務数値から改善ポイントを見つける簡単な方法」(和田経営相談事務所オフィシャルホームページブログ)
こちら→ https://wada-keiei.com/archives/17573
DXの中の一つが、「Webマーケティング」です。
色々方法はありますが、お勧めするのは、まずは自社のWebサイト(ホームページのこと)を分析してみることです。
自社のWebサイトですから興味が湧きやすく、あなたのWebマーケティング力向上につながるでしょう。
何度かこのコラムでもお話ししたように、「グーグルアナリティクス」と「グーグルサーチコンソール」を使用して分析すると良いでしょう。
詳しいやり方は、以下の記事を参考にしてください。
「デジタルを集客に活用する~自社データを財産化する方法~」(和田経営相談事務所オフィシャルホームページ)
こちら→https://wada-keiei.com/archives/17124
いまさら、財務の勉強と言ったって、、、。
毎月の試算表や1年に一度の決算書には目を通しているけど。ポイントがよく分からない。
そんな悩みを抱えているなら、「簿記」を勉強することをお勧めします。
簿記3級で十分です。
なぜ、簿記を勧めるかというと、簿記の「仕訳」を勉強することで、決算書が出来上がる仕組みを理解できるからです。決算書の仕組みを理解できると、決算書を活用して財務改善の取り組みができます。
仕訳とは、以下の様なケースです。
【例】原価80万円の商品、100万円を販売し、お金は来月入るときの仕訳です。
【現在の仕訳】
(借方) (貸方)
売掛金 100万円(資産の増加) 売上高 100万円(収益の発生)
売上原価 80万円(費用の発生) 商品在庫80万円(資産の減少)
※お金は来月入金だけど、20万円の利益(100-80=20)が出て、80万円の在庫がなくなったことが分かります。「売掛金と商品在庫」は、貸借対照表に関する勘定科目で、「売上高と売上原価」は、損益計算書に関する勘定科目です。
☟
【来月の仕訳】
(借方) (貸方)
普通預金 100万円(資産の増加) 売掛金 100万円(資産の減少)
※無事入金になり、口座残高が100万円増え、売掛金は100万円減りました。いずれも貸借対照表の勘定科目です。
このようにして1年間の商取引を積み上げたものが、「決算報告書」としてあなたのもとに届いているのです。
簿記を勉強することで、財務の力が上がります。
以下の記事に詳しく説明していますので参考にしてください。
「自社の決算書。経営者として理解を深める遠くて近い方法~」(和田経営相談事務所オフィシャルホームページ)
こちら→https://wada-keiei.com/archives/10041
顧客心理を勉強したいなら、行動心理学の勉強がお勧めです。
行動心理学とは、人間の行動を観察したり研究することで、その行動をとった事に対する心理を分析、研究していく学問のことです。
大勢の人が支持しているものに人気が更に集まる「バンドワゴン効果」や、人から何かしてもらったとき、お返しに何かしないとと思ってしまう心理「返報性の法則」などが有名です。
「バンドワゴン効果」は、行列があると自分も並んで買ってみたくなる(うちの事務所の前の「りんごあめ屋」さんが、行列が行列を生む、今まさにこの状態)ことがありますよね。キャンペーンなどを打って、行列や賑わいを発生させアピールするなどが、バンドワゴン効果を活用した集客です。
返報性の法則は、「試食」などのケースが該当します。試食すると、つい買ってしまうことがありますよね。
このように行動心理学を勉強することで、顧客心理を分析して、商品やサービスの売上を伸ばすことが可能になります。
行動心理学を勉強するには、Amazonで「行動心理学」に関する高レビューの書籍を買って読んでみると良いでしょう。
データドリブン経営、Webマーケティング、簿記、行動心理学。今日は、「社長と学び直しについて」考えてみました。
まずは、できる範囲で始めませんか?
進め方や客観的な助言は、私の方でお手伝いできますので、気軽にご相談ください。
当事務所で言えば、簡易経営診断サービスに該当します。
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