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地銀の経営環境⑥~人材不足と生産性向上~

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今回は、人材についての話をしますね。

~地銀も人材不足~

他の業界同様、地銀も年齢構成バランスが崩れています。

バブル崩壊後、銀行業界は、新規採用を絞った時期がありました。そのため今の35歳~45歳ぐらいの中堅人材の人数が少なく、組織としての年齢バランスが悪くなっています。

35歳から45歳といえば、最も油がのりきって体力も有り、現場の最前線で活躍できる世代です。

この年齢層が少ない代わりに、20代と50代が多いのです。

~若い世代が育ちにくいわけ~

20代の若い世代は、かわいそうな面もあります。私たちが新卒の1990年代は、課長や主任など経験豊富で、面倒見が良い先輩や上司がたくさんいました。仕事で失敗してもフォローしてくれたり、色々細かく指導してくれたりしていました。

今の若い世代は、そうした年代が手薄な上に、プレイイングマネージャーで動いているため、ゆっくり教えてもらうことが出来ません。

加えて、労働時間短縮の流れです。じっくり企業の事業内容や業界分析、決算分析にかける時間がありません。

~評価されるのは、手っ取り早い仕事??~

そんな時間のかかることより、すぐ手数料化し成果が見える預かり資産(投資信託、生命保険)獲得が評価されます。

だから今の若い世代は、担当企業の事業内容や業界動向がよく分かっていません。よく分かっていないけど、ノルマがあるので、融資は提案してきます。事業内容を把握していないのに、融資を提案してくるので、経営者から見るとずれているのです。

~生産性向上は人手不足解消策~

人口減少により今後働き手が減少する中、人員不足を解消するためには、生産性を向上させるしかありません。

今は多くの業務がシステム化しています。住宅ローンは、住宅ローンセンターが担当します。不動産担保調査も、担保調査システムが自動ではじきます。決算分析も、コンピュータシステムがやってくれます。出てきた指標を融資先で説明するだけです。以前は手作業でしていたので、それに比べると、生産性が向上しています。

しかし、もっともっと生産性向上をしていかないと、時間と人員の不足は解消されません。

~先進的な北国銀行~

先進的な取り組みをしている地銀もあります。新聞記事によると、北国銀行(石川県)は、ペーパーレス化を行い、机の上には、パソコンだけしかないようです。顧客提出書類も電子保存しているようです。書庫など保管場所も不要になります。

そしてその業務効率化ノウハウを取引先へコンサルティングし、手数料を得ています。

また、北国銀行は、ベンチャー企業freee(企業向けの確定申告や給与計算のクラウドソフト提供会社)と提携しています。銀行がリアルタイムで経理・経営情報を把握し、経営への助言や速やかな融資を実行できるサービスを開始しました。

いずれも、人材不足を生産性向上でカバーする先進的な取り組みです。このように工夫をして成果を上げる地銀も登場しています。

次回は、「商工中金の不正融資」について、お話ししますね。

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