以前、農業法人化のメリットについてお話しました。詳しくはこちら→https://wada-keiei.com/archives/867
しかし、物事にはいいことばかりはありません。メリットがあれば、当然、注意点もあります。そこで今日は、農業法人化の注意点について、3つの視点からお話してみたいと思います。
まず1つ目は、手続きや費用の負担が増加する、という視点です。
法人化すると複式簿記の記帳が義務化され、申告の手続きの税理士費用が発生します。また、法人が赤字でも約7万円の法人住民税が必要になります。加えて、社会保険・労働保険加入による法人負担が必要で、法人手続き費用・役員変更の際の手続き費用が必要です。というように負担しなければならない、費用が増えるのです。
次に2つ目は、立ち上げ時の資本金の視点です。
法人立ち上げ時は、資本金を1,000万円未満にした方がよいかもしれません。それは、資本金が1,000万円以上だと、法人住民税が7万円から18万円に上昇すること、また、初年度から法人消費税の課税業者となり、事業が軌道に乗る前から、消費税を納める必要が出てくるからです。
3つ目は、運転資金確保の視点です。
農業については、特に収穫までに売り上げとして入金されるまで時間を要します。法人化すると何かと諸経費が必要になるため、構成員の出資金、資本金などで十分な準備をしておく必要があります。
上記については、農業法人化だけに限りません。どのような業種でも法人化する際には、こういった注意点は把握しておいた方がよいでしょう。
というわけで、今日は農業法人化の注意点についてお話してみました。
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