銀行から見て首をひねりたくなる決算書。第3回目の今日は、役員貸付金についてお話します。
前回お話した役員借入金は、資本として『肯定的』に見ることができる、とお話しました。反対に、役員貸付金は、『否定的』に見られます。基本的には、不良資産としてみなされます。そして、場合によっては、会社のお金を流用している、法人と個人のけじめがついていない、と見られます。
役員貸付金は、実体のない場合があります。表に出せない資金をとりあえず、役員貸付金で処理していたりすることがあります。また、自宅を購入したり、リフォームしたり、子息の教育資金など、「ちょつと会社から借りておこう」というケースもあります。
個人の資金は、例えば住宅資金は住宅ローン、教育資金は教育ローン、として代表者個人の融資を受けて資金を用意しましょう。会社の運転資金として調達し、それを役員の個人的用途に回すと、前述したように、銀行の評価が悪くなりますし、本当に会社に資金が必要な時に、融資枠が一杯になってしまい困ることがあります。
銀行は、企業が思う以上に、役員貸付金を厳しく見ているのです。
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