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銀行融資を申し込む際の注意点⑤~メインバンクの融資に手を出さない~

サブからのメインバンク融資の借り換え提案

銀行から融資の提案があります。例えば、サブバンクのB銀行からです。「保証協会付融資の枠が空いているので、使用しませんか。当行が融資させていただきます。」

「同時にA銀行の融資も巻き込んで、一本化させていただくと、使える資金ができたうえ、月々の返済額も楽になります。」B銀行からすれば、新規融資額に加えて、A銀行の融資額もオンして融資できるため、融資金額が大きくなり、メリットがあります。

企業側からしても、使える金額ができたうえに、今までよりも返済が楽になるのであれば、メリットが大きく感じます。そして、提案に乗り、融資を実行します。実行した一部の部分は、A銀行の返済に充てます。

 

メインバンクは他銀行の借り換えを嫌がる

結果的に、他銀行融資の借換えとなります。この行為は、銀行からすると、好ましくありません。特に、A銀行がメインバンクの場合には、信頼関係が崩れ、致命的になることもあります。なぜなら銀行は、この「融資借換え」という行為を最も嫌がるからです。メインバンクからすれば、メンツをつぶされた形になり、ひどければ今後融資を申し込んだ際、「B銀行で融資してもらってください。」となるかもしれません。

B銀行の担当者は、「今後何かあれば、当行でお手伝いします。」と言ってくれるかもしれません。本心であったとしても、銀行員には転勤があります。新しい担当者がくれば、関係や約束はリセットされるかもしれません。

このような理由で銀行間の「融資借換え」は慎重に行う必要があります。メインバンクが関わる場合は、なおさらです。できればやらない方がよいでしょう。

 

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