みずほ総合研究所が行った「中小企業の資金調達に関する調査(2009)」を読んでいると、「金融機関が求められていると考えること」と「中小企業が求めている」ことに差異があることが分かります。
具体的には、『金融機関に取組強化を求める事項』というアンケートに対し、両者の認識差異が多いものとして、「経営方針・事業計画作成のサポート」という項目があります。その問いに対して、金融機関側は、13.3ポイント。一方中小企業側は、3.0ポイントとなっています。
つまり、金融機関が思うほど、中小企業は金融機関に「事業計画作成に関するサポート」を求めていないのです。逆に言うと、金融機関の事業計画書重視姿勢が分かります。
また、「金利・手数料水準の引下げ」という項目あります。こちらは金融機関側9.1ポイントに対して、中小企業側は21.6ポイント。中小企業側に「少しでも安いコストで金融サービスを受けたい」という要望があることが分かります。逆に金融機関は、金利や手数料が適正であると考えています。
これは一例ですが、このように中小企業と銀行の間には、認識の相違があります。事業者側からすれば、こうした認識の違いを把握したうえで、うまく銀行取引をしていきたいものです。
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