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銀行融資を申し込む際の注意点③~てんびんに注意~

銀行融資を申し込む際、注意しておきたいことは、「銀行を両天秤(りょうてんびん)にかけること」についてです。

事業者によっては、融資を断られた際のリスク回避のため、A銀行とB銀行に同時に申し込む方がいます。両銀行に説明して、了解を得られたうえ、そうするのであれば問題はないと思います。しかし、深く考えず、リスク回避のため、2銀行に申し込むことについては、注意が必要です。

なぜなら、銀行はこの両天秤を嫌がるからです。「言わなければ分からないだろう。」と思っているとします。しかし案外ばれてしまうものです。確かに守秘義務の関係もあり、銀行同士での情報交換はありません。

しかしながら、例えば御社から融資を申し込まれた銀行が、偶然2銀行とも保証協会に駆け込むとどうでしょうか。保証協会は、2行同時が受付はできないため、銀行名は伏せるとしても、「他銀行さんからも申込みがきています。」と説明します。説明を受けた銀行は、御社に確認します。「他銀行さんにもお申込みされているのですか?」その時、御社は「いいえ。」と言えますでしょうか?

「はい。」でも「いいえ。」でも御社は信頼を失います。次回からは融資を申し込んでも、冷たく対応されるかもしれません。

また別の可能性として、2銀行共に融資が承認になって場合はどうでしょうか。

両銀行共に御社の稟議を通すために、本店の融資課と激しいやり取りをして、承認を勝ち取ったのかもしれません。「稟議が通りました。融資実行の段取りをお願いします。」と訪れた担当者。「実は・・・。申し訳ない。」と、どちらかにお断りしなければなりません。担当者の立場はどうなるでしょうか。また本店の融資課と激しいやり取りをした支店長の立場は・・・。

上記のケースは、現場では実はよくあるのです。

いずれの場合にしろ、銀行との信頼関係は傷つくと思います。少し想像力を働かせれば、自分がされたくないことは、相手(銀行)にもしないことが、銀行とパートナーとして長くいい関係を保っていくためには、必要ではないでしょうか。

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