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地銀の経営環境③~異業種銀行との競争~

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地銀の環境分析。今回は、異業種銀行との競争の話をしますね。

~今後大きな脅威となる異業種参入~

私個人的に言えば、地域の人口減少とともに、この「異業種銀行との競合」の問題が、地方銀行の今後脅威になるのではないか、と思っています。

今まで銀行は、銀行業界の中のライバルと競い合ってきました。

お互い大体の戦略は読めますし、サービス内容も監督官庁の金融庁の指導のもと、そんなに大きな変化はありません。

だから選ばれる基準は、「銀行店舗が近くにある」とか、「長年のメイン先」とか、「担当者がよく来てくれる」とか、「金利が低い」とかそんなところでした。

しかし、これからは小売りやサービス業界などの異業種から挑戦を受けます。

ライバルは、アマゾンや楽天、セブンイレブンやイオン、オリックス、ソニーなど、消費者心理を熟知した強敵になります。今までの銀行業界の常識が通用しません。

~魅力的な融資を提案してくる異業種銀行~

例えば、アマゾンや楽天は、出品者に対して、「短期間、無担保、無保証、決算書提出無し、少額」融資が出来ます。

「ユーザーレビュー」や「商品の売れ行き」など、従来の銀行が持っていない情報を、タイムリーに取得しているからです。

まさに「事業性評価融資」です。

イオン銀行は、住宅ローンを受けている顧客向けに、イオン店舗でのお買い物5%割引をしています。土日に買い物ついでに、イオン銀行で住宅ローン相談を受けれることも含めて、主婦層に支持されています。

セブン銀行は、24時間ATM利用できる上に、土日を含め日中なら手数料が無料です。送金手数料も安いです。(他行宛216円)。nanacoカードとのポイント連携もあります。

オリックスは、傘下の弥生会計と連携し、蓄積した会計情報、口座の動きなどを活用した「AI融資」を投入予定です。

このように、従来銀行とは違うサービスがあります。小売りやサービス業で培った「顧客満足ノウハウ」を駆使して、従来銀行の牙城を崩そうとしているのです。

~従来銀行は、異業種の脅威を正しく理解できているか?~

別に従来の銀行と付き合いをしなくても、起業したり、日常生活を営んだりすることが出来るのです。

このことは、実は大きな脅威ですが、銀行からはまだ過小評価されているのかもしれません。

次回は、「フィンテック」との付き合い方の話をしますね。

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