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士業にとって大切な「信用と実績」

5年前に起業した際、診断士の大先輩に「コンサルとしてやっていくために何が大切ですか?」と聞いたことがある。答えは「信用と実績」だった。

その時は当たり前すぎてピンとこなかったが、5年経過した今、当時の言葉が身に染みて分かる。

士業にとって大切なのは信用。どんなにうまく宣伝しても、「誠実さ」や「真摯さ」にはかなわない。

信用されるためには、約束を守ること。約束の時間、約束した納期、約束した行動、品質。それらを確実に積み上げていけば、実績になり、それが信用に繋がる。(だから逆に自分を知り、何ができるのか、できないのか、どんなタイプの支援者に力を発揮でき、またできないのか、を経験を積みながら探っていくことも大切!)

特に銀行や行政は、約束を重視する。

例えば、銀行と約束する。「6か月に一度、クライアントと共に、経過報告に参ります。」約束通り本当に行くか、行かないか。銀行から「あの件どうなっていますか?」と言われなくても、きちんと約束を守る。

こうしたことの積み重ねが、信用に繋がる。そして、「あの士業の先生は信用できる」と次の紹介に結びつくのだ。あたりまえかもしれないが、案外できない。

銀行や行政からの紹介は強い。間にこうした社会的信用が高い機関が入ると、案件の成約率は格段にあがるからだ。ではどうすれば紹介に結びつくのか。各々が意識して知恵を絞るしかない。また、クライアントに対して質の高い支援を目指すのなら、こうした連携先から信用を得ておくと良い。銀行や行政から「あの士業の持ってきた相談事はちょっとな・・・。」と思われるようでは、支援もうまくいかない。

信用は、一朝一夕には構築されない。そして士業は、信用がつかないと仕事も増えない。だから士業は、自分の事業を軌道に乗せるために時間を要するのだ。

起業して5年経過した今、あの時先輩から教わったことが、自身の経験として腹に落ちてきた。信用と実績の重要性が、分かりかけてきた現在である。

「士業にとって大切な「信用と実績」 」
ご覧いただきありがとうございました。

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