診断士2次試験に合格された方は、いよいよ実務補習を控えて準備していることと思います。
私も実務補修を潜り抜けて、登録したものとして、試験に合格された方から、「実務補修を受けた方が良いのですか?」と質問されることがあります。というのも、試験合格後登録の要件として、診断協会が主催する実務補修を15日以上(1社5日なので、合計3社の診断)受講することが必要だからです。
実はここには抜け道があります。仕事上、中小企業支援に関わっている人は、その業務上で中小企業支援に関わった日数を、カウントしてもよいことになっているのです。例えば金融機関や信用保証協会、商工会議所や商工会、コンサル会社などにお勤めの方は、日常業務をすることで登録要件を満たすことが可能なのです。
何も高いお金(15日で15万円)や、時間(チーム診断の診断書作成はものすごい労力を要します)をかけてまで、実務補修を受ける必要がないように感じます。しかし私はこう答えます。「できれば参加した方がいいですよ。投資した資金と時間以上のリターンが得られるでしょうから。」
この実務補修は正直しんどいです。仕事しながらだと根を上げそうになると思います。しかしこの苦しみが大切なのです。また素晴らしいスキルをもった指導員の先生と同じグループで診断するメンバーに出会うことができます。そして何よりそこで学んだことは、その後の実践でとても役に立ちます。
私は今でもコンサルティングに迷ったら、その時の診断報告書を引っ張り出します。指導員の先生に教えていただいたことも、いつも診断の道しるべにななっています。そして、そこで出会ったメンバーとは今でも連絡を取り合っています。コンサルティングで心が折れそうになったときは、あの時の苦しい経験が自分を支えてくれます。
こんな経験をできるのは、一生でこの時だけです。これが、いくら大変でも私が実務補修の受講を勧める理由です。
にほんブログ村←ランキング参加中。この記事が参考になったら、ぽちっとお願いします。励みになります。