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実態バランスシートの作り方【後編】~負債の部、純資産の部はこう作る~

「売上も利益も順調に伸びているはずなのに、なぜか常に運転資金が不足し、銀行からの短期借入に依存し続けているのはなぜだろうか?」

「2026年からの本格的な金利上昇に備えたいが、自社の負債総額や返済バランスが、銀行から見て『適正な水準』なのか客観的に判断できない。」

「役員借入金や未払金などが膨らんでいるが、次に事業拡大のための融資を申し込んだ際、これらが足枷(実質債務超過)と判定されないか不安だ。」

愛媛県を中心に全国の優良企業の財務戦略を支援する和田経営相談事務所の見解は

愛媛県を中心に全国の優良企業の財務戦略を支援する和田経営相談事務所の見解は、「経営の致命傷は、資産の劣化ではなく『見えない負債(簿外債務)』と『実質債務超過』の放置から始まる」と断言します。前編でお伝えした資産の部の補正が「見えない赤字」をあぶり出す作業だとすれば、後編である負債・純資産の部の補正は、御社の「真の体力(返済能力)」を確定させる最終プロセスです。銀行は、表面上の利益や資産超過だけでは決して安心しません。本記事では、次なる飛躍を目指す本気の経営者に向け、自社の負債と純資産をプロの目線で精査し、金融機関から「盤石な財務基盤」として評価されるための実務的なノウハウを解説します。

実質債務超過

【図表の解説】実質債務超過に陥るメカニズム

  • ▶ 表面上の決算書では「資産 > 負債(資産超過)」であっても、安心はできない。
  • ▶ 資産の部から不良資産をマイナス補正し、負債の部に隠れた簿外債務をプラス補正する。
  • ▶ 補正の結果、実質的な「資産 < 負債」となってしまう状態を「実質債務超過」と呼び、銀行からの評価が急落する。

流動負債の部:銀行が警戒する「支払いの遅れ」と「バランス」

流動負債(原則1年以内に支払うべき負債)の精査において、金融機関は「資金繰りの切迫度」と「経営の健全性」を厳しくチェックします。

① 買掛金・支払手形

決算書の内訳明細表と実際の取引状況を突き合わせます。支払いが長期化し、取引先に迷惑をかけているものはないか。そして最も重要なのは、「総勘定元帳に載っていない簿外の買掛金や手形」が存在しないかです。特に手形を資金繰りの穴埋め(融通手形など)に使い出しているとすれば、それは資金繰りの末期症状と見なされます。

② 未払金・未払費用(税金・社会保険料の滞納)

通常は1ヶ月分の給与や社会保険料が計上されますが、それが複数月分滞留している場合、資金繰りの悪化と判定されます。中でも、税金や社会保険料の未納は金融機関が最も嫌う要素であり、これが多額に存在すると、それだけで新規融資が絶望的になるリスクがあります。

③ 役員借入金(社長が会社に貸しているお金)

経営者から会社への貸付金は、その原資がどこから来たかが重要視されます。役員報酬の一部をプールしたものであり、当面返済を求めない性質のものであれば、銀行はこれを「実質的な自己資本(プラス評価)」とみなしてくれます。
一方で、社長個人が高金利のカードローンなどで借りて会社に注入している場合、いずれ会社から返済しなければならないため、プラス評価にはならず、資金繰り圧迫要因としてネガティブに評価されます。

④ 短期借入金と必要運転資金のバランス

自社の「必要運転資金(売掛金+在庫-買掛金)」に対して、短期借入金が適正な範囲に収まっているかを確認します。必要運転資金以上に短期借入金が膨らんでいる場合、「赤字補填」や「別の用途への流用」が疑われます。

固定負債の部:返済能力の限界と「簿外債務」の恐怖

固定負債(1年以上かけて返済する負債)では、長期的な事業計画と返済のバランスが問われます。

① 長期借入金と返済能力

設備投資などの名目で借りた資金が、適正に使われているかを確認します。また、年間返済額が自社の生み出すキャッシュフロー(税引後利益+減価償却費)の範囲内に収まっているかを判定します。これを超えている場合、手元の現金がどんどん減っていく構造に陥っています。

② 長期未払金(リース債務)

設備等のリース契約による未払金はここに計上されます。リース返済表と照らし合わせ、月々の負担額が将来の資金繰りをどう圧迫していくかを正確に把握しておく必要があります。

【致命傷】簿外債務は「悪質な粉飾」と見なされる

決算書に意図的に記載されていない借入金や買掛金(簿外債務)が存在し、それが銀行に発覚した場合、「悪質な粉飾決算」と断定され、その瞬間にすべての金融支援が打ち切られる可能性が極めて高くなります。

優良企業であっても、経理のミスや処理の遅れによって「意図せず簿外債務が生じてしまう」リスクは常に存在します。銀行は、支払利息と借入残高の矛盾(金利計算が合わない)、口座からの謎の引き落とし、資金繰り表とのズレなどから、この簿外債務を冷徹に見抜きます。だからこそ、経営者自らが総勘定元帳や預金通帳と決算書を泥臭く突き合わせ、自社の経理の透明性を担保しなければならないのです。

純資産の部:すべてのツケはここに集約される

前編で行った「資産の部のマイナス補正」と、今回行った「負債の部のプラス補正(隠れた負債の追加)」。これらの補正によるマイナス影響は、最終的にすべて「純資産の部」に跳ね返ってきます。

実態バランスシート(純資産)

【図表の解説】補正結果が純資産(自己資本)に与える影響

  • ▶ 表面上の決算書では自己資本が十分にプラスであったとしても、実態に引き直すことで大幅に目減りする。
  • ▶ 補正の結果、純資産がマイナスに転落した状態が「実質債務超過」である。
  • ▶ 自己資本比率が低下することは、銀行からの格付け低下(金利上昇や融資見送り)に直結する。

「利益は出ているのに資金繰りが苦しい」「定期的に借入が必要になる」。その根本原因は、表面上の美しい決算書の裏側で、実質的な財務の傷みが進行していることにあるのです。

【完全無料】プロの目線で自社を丸裸にする「AI決算書無料診断」

「自社の決算書には、意図せぬ簿外債務や未払金のリスクが潜んでいないか?銀行の目線で実質債務超過と判定される危険性はないか?」その疑問、当事務所の「AI経営参謀」が今すぐにお答えします。和田経営相談事務所が10年以上蓄積した財務ノウハウを完全学習したAIが、24時間365日、登録不要であなたの決算書を診断します。

■ ご利用は簡単3ステップ

  • ▶ 1. 画面右下のチャットアイコンをクリック
  • ▶ 2. 直近2期分の決算書データ(貸借対照表、損益計算書、勘定科目内訳明細書の負債部分)をご準備いただき、チャット画面の「クリップ(添付)アイコン」からアップロード、または直接画面へドラッグ&ドロップ
  • ▶ 3. 以下のプロンプト(指示文)をコピーして送信するだけ(数値の入力は不要です)

【入力プロンプト】
添付した決算書データを、銀行の融資審査担当者と同じ「実態バランスシート」の視点で分析してください。
特に、負債の部や純資産の部に潜んでいる可能性のある「実質債務超過」のリスクや、当社のバランスシートから推測される「見えない負債(資金繰り圧迫要因)」の疑いがないかシミュレーションしてください。分析結果に基づき、2026年の金利上昇局面でも銀行から「強靭な財務基盤」として高く評価されるための、今後6ヶ月で取り組むべき経営改善ロードマップを提示してください。

※アップロードされたデータはAIの学習には一切使用されません。当事務所のプライバシーポリシーに基づき、機密情報は厳重に保護されますのでご安心ください。

AIによる客観的な評価は、自社の見えない弱点を浮き彫りにするかもしれません。しかし、誰にも気兼ねすることなく「現在の本当の体力」を知ることこそが、金利上昇時代を生き抜き、次なる成長投資を実行するための絶対条件です。どうぞお気軽に、画面右下のチャットから話しかけてみてください。

【まとめ】実態の把握から、真の経営改善が始まる

前編・後編にわたり、実態バランスシートの作り方とその重要性についてお伝えしてきました。この作業には、客観的な「第三者的視点」と、現実を直視する経営者の勇気が必要です。
自社の弱みや過去の処理の甘さを知ることは苦痛を伴うかもしれません。しかし、それを隠して銀行の審査に怯えるのではなく、自ら課題を発見し、改善に向けた明確なロードマップを提示できれば、金融機関は御社を「リスクを共有し、共に成長できる優良企業」として高く評価します。すべては、自社の現在地を正しく知ることから始まります。


※銀行を騙すような悪意のある粉飾決算や不誠実な資金調達のご相談につきましては、対応できかねますので何卒ご了承ください。

自社の財務基盤を盤石にし、本気の事業成長を目指す方は、ぜひ一度当事務所へご相談ください。

代表 和田との 30分無料相談を予約

「実態バランスシートの作り方【後編】~負債の部、純資産の部はこう作る~ 」
ご覧いただきありがとうございました。

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