「2期連続の赤字が見えてきたが、銀行からの評価がどう変わるのか不安だ…」
「自社なりに改善策を考えているが、それが銀行の納得する『経営再建計画』になっているか自信がない…」
「顧問税理士に相談しても、抜本的な事業再生や財務改善の具体的なアイデアが出てこない…」
【目次】
近年、政府の中小企業支援策は、一時的な資金繰り支援から、より本質的な「事業再生支援」へと重点を移しつつあります。厳しい経営環境を乗り越え、事業を持続的に成長させるためには、早期に経営課題を認識し、具体的な対策を講じることが不可欠です。その中核となるのが経営再建計画(経営改善計画)です。
愛媛県を中心に全国の優良企業の財務戦略を支援する和田経営相談事務所の見解としては、経営再建計画は単なる「銀行への言い訳の書類」ではなく、企業が再び成長軌道に乗るための「未来への羅針盤」であると考えます。しかし、「いつ計画が必要になるのか?」「具体的にどう作成すれば良いのか?」「誰に相談すれば良いのか?」といった疑問を持つ経営者の方も多いのが実情です。
この記事では、経営再建計画が必要となる具体的な状況から、計画書の書き方のポイント、そして自社単独では難しい理由と活用すべき外部支援スキームまで、プロフェッショナルの視点で分かりやすく解説します。本記事が、貴社の財務改善と事業再生に向けた第一歩となれば幸いです。
具体的にどのような状況になったら、経営再建計画の策定を検討すべきなのでしょうか?
一つの明確な基準として、「経常利益の赤字が2期連続した場合」が挙げられます。2期連続の赤字は、それが一時的な要因ではなく、事業構造や市場環境の変化など、恒常的な問題に起因している可能性が高いことを示唆しています。ここで適切な対策を講じなければ、財務状況はさらに悪化し、いわゆる「泥沼」状態に陥るリスクが高まります。
重要なのは、早期に行動することです。決算を待たずとも、期の途中で2期連続赤字が確実視される状況であれば、その時点ですぐに動き出すべきでしょう。
ただし、注意点があります。それは粉飾決算です。見かけ上の黒字を作り出しても、実態が赤字であれば状況は同じ、むしろ問題を先送りするだけであり、発覚した際には金融機関からの絶対的な信頼を失うなど、より深刻な事態を招きます。(参考:粉飾認定されると銀行の融資態度は180度変わる)
経営再建計画を自社だけで作成しようと試みることも選択肢の一つですが、成功するケースは多くありません。その主な理由を解説します。
2期連続の赤字を引き起こす根本原因は、多くの場合、会社内部に存在します。
こうした自社が抱える問題点を、内部の人間だけで客観的かつ的確に把握し、分析することは非常に困難です。現状への慣れや内部の人間関係などが、冷静な判断を妨げる要因となりがちです。課題を正確に整理し、具体的な改善策(アクションプラン)を策定し、それを実現可能な数値計画に落とし込む一連のプロセスは、専門的な知識や客観的な視点なくしては、極めて難しい作業と言えるでしょう。
この記事を読んでいるということは、御社も現在の財務状況や、今後の抜本的な経営改善の進め方でお悩みかもしれません。計画を立てる前に、まずは客観的な数字で自社の「真の現在地」を把握してみませんか?
自社だけでの計画策定が難しい場合、外部の支援を積極的に活用することが鍵となります。主な相談先と中小企業向けの再建スキームについて解説します。
最初に相談すべき相手は、取引金融機関、特にメインバンクです。金融機関は企業の財務状況を最もよく把握しており、再建に向けた第一歩として極めて重要な役割を担います。
金融機関と連携しながら、あるいは金融機関からの紹介を通じて、中立的な立場で支援を行う公的機関を活用する方法があります。
これらの公的機関は、金融機関、企業、専門家の中間に立ち、目線合わせを行いながら支援を進めるため、スムーズな再生プロセスが期待できます。(最寄りの中小企業活性化協議会や信用保証協会のウェブサイトをご確認ください。商工会議所等が窓口となる場合もあります。)
もう一つの有力な選択肢が、「経営改善計画策定支援事業(通称:405事業)」の活用です。これは、中小企業が認定経営革新等支援機関(税理士、中小企業診断士、コンサルタントなど国が認定した専門家)の支援を受けて経営改善計画(経営再建計画)を作成する際に、専門家費用の最大2/3(上限あり)が補助される制度です。
この事業を活用することで、費用負担を抑えながら、専門家のサポートのもとで質の高い計画策定が可能になります。金融機関との調整やモニタリング支援も含まれる場合が多く、中小企業にとって心強い再建スキームの一つです。筆者もこの事業を活用し、多くの企業の計画策定を支援してきました。
ただし、405事業の利用にはメインバンクの事前同意が必要となるのが一般的です。まずはメインバンクに相談し、この制度の活用について意向を確認しましょう。(参考:405事業で赤字経営を立て直す!注意点とチェックリスト)
外部支援を求める際には、いくつか注意点があります。
経営再建計画(事業再生計画書)は、作成することがゴールではありません。計画を実行し、会社を良い状態に立て直すことが最終目的です。そのために、実現性の高い計画を作成することが極めて重要になります。
長年の支援経験から見えてきた、計画策定を成功に導くための重要なポイントは以下の5つです。
経営再建計画の策定には、様々な専門家の知見が役立ちます。
専門家を選ぶ際は、以下のポイントを確認することが重要です。
メインバンクや公的支援機関に相談し、自社の状況に適した専門家を紹介してもらうのも有効な方法です。認定経営革新等支援機関の中から選ぶ際には、再生支援の経験が豊富な機関を選ぶことが重要です。
具体的な経営再建計画書の書き方やフォーマットについては、公的機関のウェブサイトなどで参考となるひな形が公開されている場合があります。しかし、計画書は企業の状況に応じてオーダーメイドで作成されるべきものです。テンプレートはあくまで参考とし、自社の実情に合わせた具体的な内容を盛り込むことが重要です。専門家の支援を受けながら作成することをお勧めします。
経営再建計画は、いわば会社の再生に向けた設計図であり、羅針盤です。その策定はゴールではなく、新たなスタート地点に立つための重要なプロセスです。
最も大切なのは、「手遅れになる前に、できるだけ早く行動を開始すること」です。2期連続の赤字はその重要なサインの一つと捉え、見て見ぬふりをせず、現状を直視することから始めましょう。自社だけで抱え込まず、メインバンク、公的支援機関、そして経験豊富な専門家の力を借りながら、実現可能な再建計画を策定し、実行に移していくことが、事業再生を成功させるための鍵となります。
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