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【現預金】なぜ増える?なぜ減る?決算書から会社の健康状態を読む方法(2026年版)

「決算書が出来上がった。売上と利益の数字は確認したけれど、他に社長として絶対に見ておくべきポイントはあるのだろうか?」

「うちの会社の『現預金』残高が前期より大きく増えた(あるいは減った)けれど、これって経営的に良いことなのか?それとも悪い兆候なのか?」

「『赤字なのに現金が増える』という不思議な現象が起きていると聞いたが、一体どういうカラクリなのだろうか?」

愛媛県を中心に全国の優良企業の財務戦略を支援する和田経営相談事務所の見解は

愛媛県を中心に全国の優良企業の財務戦略を支援する和田経営相談事務所の見解は、決算書において売上や利益以上に経営者が血眼になって注視すべき科目は「現預金」であり、この現預金の増減の「本当の理由」を正しく読み解けないどんぶり勘定の経営者は、遅かれ早かれ資金ショート(黒字倒産)の危機に直面すると断言します。

経営者や経理担当者の皆様、決算書を確認する際、一番下の「当期純利益」だけを見て一喜一憂していませんか?実は、利益の額以上に会社の生死を直接的に分けるのが、貸借対照表(B/S)の左上にある「現預金(現金及び預金)」の残高とその増減トレンドです。この「現預金」の動きを時系列で読み解くことで、損益計算書(P/L)の表面的な数字だけでは絶対に気づけない、会社のリアルな健康状態や、潜在的な破綻リスクが浮き彫りになります。

この記事では、元銀行員としての厳しい審査目線と、数多くの中小企業を支援してきた財務コンサルタントの経験から、「現預金」が異常に増減する理由(「現預金 増加理由」「現預金 減少理由」)を「健全なケース」と「破滅に向かう危険なケース」に明確に分け、さらに経営者が最も混乱する「赤字なのに現金が増える」という会計の魔術について、分かりやすく徹底解説します。

現預金の増減について考える経営者の悩み

【図表の解説】現預金の増減に対する経営者の素朴な疑問

  • ・売上・利益以外の重要なチェックポイント(現預金)への意識の芽生え
  • ・現預金の増減が、自社にとってポジティブなのかネガティブなのかという判断への迷い
  • ・「赤字なのに現金が増える」という会計上の現象に対する混乱

「現預金」とは?会社の血液であり「命綱」

高度な分析に入る前に、「現預金」が会社にとってどれほど重要なものか、基本を再確認しましょう。

貸借対照表(B/S)上の位置づけ:最強の流動資産

「現預金」は、貸借対照表(B/S)の左側の最上段、「流動資産」のトップに君臨する勘定科目です。具体的には、以下の合計額を指します。

  • 現金: 金庫の中にある手許現金やレジの釣り銭など(※後述しますが、この「現金」に実態のない架空の数字が紛れ込みやすいので要注意です)。
  • 預金: 銀行等の金融機関に預け入れている普通預金、当座預金、定期預金などの総額。

中小企業における「現預金」の絶対的価値

大企業と違い、資金調達手段が限られている中小企業にとって、「現預金」は会社の生命線(血液)そのものです。仕入代金や社員の給与の支払い、税金の納付、そして予期せぬトラブル(得意先の倒産や設備の故障)を乗り切るための唯一の防衛資金です。「現預金」残高の多寡は、そのまま企業の「生存能力(資金繰りの安定性)」と「銀行からの信用力」に直結します。どれだけ黒字でも、現預金が尽きた瞬間に会社は倒産します。

「現預金」分析の極意:点ではなく「線(時系列)」で見る

現預金は「今いくらあるか(点)」を見るだけでは不十分です。重要なのは、過去からの「増減トレンド(線)」とその「背景」を紐解くことです。

過去3〜5年の推移を並べる

まず、過去3~5期分の決算書を並べ、「現預金」の期末残高の推移をエクセル等でグラフ化してみてください。 右肩上がりなのか、ジリ貧で減少しているのか、あるいは特定の期だけ異常に突出しているのか、会社の資金繰りの大きなトレンドが一目で分かります。

増減と「経営上の重大イベント」を照合する

次に、現預金が大きく動いた期に、会社でどのような重大イベントが発生したか(大型設備の導入、巨額の銀行借入、不採算部門の閉鎖、役員退職金の支払いなど)を記憶と記録から引っ張り出し、数字の動きと突き合わせます。 この作業を行うことで、「なぜ現預金が増えた(減った)のか」という真の理由が明確になります。

なぜ減る?「現預金 減少理由」の天国と地獄

現預金 減少理由」には、未来への投資という「ポジティブなケース」と、倒産へのカウントダウンである「致命的なケース」が存在します。

【地獄】直ちにメスを入れるべき危険な減少理由

  • 本業の慢性的な赤字: 営業活動でキャッシュを稼げず、日々の経費支払いで会社の貯金を食いつぶしている状態です。最も警戒し、直ちに止血(コスト削減や事業撤退)すべき最悪の理由です。
  • 売掛金の回収遅延(不良債権化): 帳簿上は売上が立って利益が出ているのに、得意先からの入金が遅れているため、手元の現金がどんどん減っていく「黒字倒産」の典型パターンです。
  • 不良在庫の異常な積み上がり: 売れない商品を大量に作り(仕入れ)続け、倉庫に「現金が形を変えたゴミ」が山積みになっている状態です。
  • 使途不明金・役員貸付金の増大: 会社のお金が、社長の個人的な流用や不明朗な経費として社外へ流出している状態。銀行が最も嫌悪するパターンです。

【天国】未来への布石となるポジティブな減少理由

  • 成長に向けた戦略的設備投資: 数年後の大幅な利益増(キャッシュ獲得)を見越して、手元の自己資金を計画的に設備投資に投下した場合。
  • 有利子負債(借入金)の前倒し返済: 資金繰りに十分な余裕がある状態で、無駄な利息負担を減らし、財務体質を強靭にするために積極的な元本返済を行った場合。
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■ ご利用は簡単3ステップ

  • 1. 画面右下のチャットアイコンをクリック
  • 2. 直近2期分の決算書データ(P/L、B/S等)をご準備いただき、チャット画面の「クリップ(添付)アイコン」からアップロード、または直接画面へドラッグ&ドロップ
  • 3. 以下のプロンプト(指示文)をコピーして送信するだけ

【入力プロンプト】
直近2期の決算書データを基に、当社の「現預金」の増減理由をキャッシュフローの観点(営業・投資・財務)から客観的に分析してください。特に、「利益が出ているのに現預金が減っている(またはその逆)」という不自然な動きがあれば、その根本原因(売掛金の滞留、過剰な借入返済など)を指摘し、黒字倒産のリスクがないか診断してください。

※アップロードされたデータはAIの学習には一切使用されません。当事務所のプライバシーポリシーに基づき、機密情報は厳重に保護されますのでご安心ください。

なぜ増える?「現預金 増加理由」の真実と錯覚

次に、「現預金 増加理由」を分析します。手元にお金が増えると社長は安心しがちですが、その中身(質)が極めて重要です。

【本物】本業の稼ぐ力による健全な増加(最強の状態)

  • 本業の営業利益(キャッシュ)の蓄積: 自社のビジネスモデルが強力で、本業で稼ぎ出した利益が、そのまま現金として通帳に積み上がっていく状態。これが経営の王道であり、最強の「現預金 増加理由」です。
  • 売掛金回収の迅速化・在庫の適正化: 資金繰り改善の努力が実を結び、寝ていた資金がスピーディに現金化されている健全な証拠です。

【錯覚】喜んではいけない「見せかけ」の増加

  • 銀行からの新規借入による増加: 新たに借金をしたのだから、口座の残高が増えるのは当たり前です。これは「自力で稼いだお金」ではなく、「将来、利息をつけて返さなければならない他人のお金」に過ぎません。
  • 優良資産の切り売り: 資金繰りに窮し、会社が保有していた優良な不動産や有価証券を売却して現金を作った場合。一時的に延命できただけで、根本的な収益力は改善していません。

最大の謎:「赤字なのに現金が増える」会計のカラクリ

経営者が最も混乱する「赤字なのに現金増える」という現象。これは直感に反しますが、キャッシュフロー経営の観点からは頻繁に起こる事実です。主な理由は以下の通りです。

  • 1. 巨額の「減価償却費」の存在: 減価償却費は、損益計算書上では「費用(マイナス)」として利益を押し下げますが、実際には過去に支払いを終えているため、当期に「現金の流出」は伴いません。したがって、最終赤字の額よりも減価償却費の額の方が大きければ、計算上、手元の現金は増えることになります。
  • 2. 借入金の調達が赤字額を上回った: 本業で1,000万円の赤字を出しても、銀行から3,000万円を借り入れれば、差し引き2,000万円現預金は増えます。(典型的な赤字補填の自転車操業です)。
  • 3. 支払いの意図的な遅延(買掛金の増加): 仕入先への支払いをムリヤリ先延ばしにすれば、一時的に手元に現金は残りますが、いずれ信用不安を引き起こし倒産します。

赤字なのに現金増える」状況は、減価償却による健全な理由であれば良いですが、借入依存や支払遅延によるものであれば、それは「終わりの始まり」のサインです。
[関連記事:赤字なのにお金が増えた?その理由と潜むリスク]

【警告】決算書上の「現金」と「実態」のズレは犯罪級のリスク

中小企業の決算書で極めて頻繁に見られ、銀行が最も厳しく追及するのが、「決算書のB/Sには『現金 1,000万円』と書いてあるのに、会社の金庫を開けてみたら10万円しか入っていない(架空の現金が計上されている)」というケースです。

なぜ「架空の現金」が生まれるのか?

これは、過去の経営者の個人的な流用(社長の個人的な飲み代など)、使途不明金、あるいは税金を誤魔化すための不適切な処理を、税理士が面倒くさがって(あるいは社長の指示で)「とりあえず現金勘定に放り込んで帳尻を合わせた(どんぶり勘定の極み)」結果、何年もかけて積もり積もったものです。

銀行は、この「実態のない現金」を見つけた瞬間、「この会社は粉飾をしている」「社長が資金を横領している」とみなし、融資を即座にストップします。 このズレは、顧問税理士と協議の上、社長の役員報酬との相殺など、血を流してでも合法的に処理・消滅させなければなりません。
[関連記事:現預金とは。~決算書にあるのに、手元にお金がないわけ~]

【まとめ】現預金の動きは「会社の真実」を語る

決算書における「現預金」の動きは、小手先の会計操作では決して誤魔化せない、会社の「残酷な真実」を映し出す鏡です。

  • 1. 現預金は「点」ではなく、過去からの増減トレンド(線)で把握し、背景にある経営行動とリンクさせること。
  • 2. 「本業の赤字」や「売掛金の回収遅延」による現預金の減少は、即座に止血すべき致命傷である。
  • 3. 「赤字なのに現金が増える」カラクリを正しく理解し、借入依存による「見せかけの増加」に騙されないこと。
  • 4. B/S上の「架空の現金」は銀行の信用を完全に失墜させる。直ちに専門家を入れて浄化(実態B/Sへの修正)を行うこと。

現預金(キャッシュフロー)の動きを完全に掌握し、コントロールすること。それこそが、どんぶり勘定から脱却し、どんな経済ショックにも耐えうる強靭な優良企業を創り上げるための、経営者の最大の責務です。

[関連記事:キャッシュフロー経営とは?中小企業が意識すべき理由]


「不適切な会計や『架空の現金』を正し、銀行から真っ当な評価を受けられるクリーンで強靭な財務を作りたい」「損益計算書だけでなく、キャッシュフローの動きから自社の本当のリスクと課題を分析してほしい」と本気で願う経営者様へ。

和田経営相談事務所は、耳障りの良い言葉だけを並べるコンサルティングは行いません。元銀行員としての厳しい審査目線と、数多くの事業再生現場で培った実務経験に基づき、御社の「現預金(キャッシュ)」の動きを冷徹に分析し、黒字倒産を防ぎ、資金繰りを劇的に改善するための抜本的な財務戦略をご提案いたします。

※銀行を騙すような悪意のある粉飾決算や不誠実な資金隠しのご相談につきましては、対応できかねますので何卒ご了承ください。

自社の現状を正しく把握し、本気の財務改善を目指す方は、ぜひ一度当事務所へご相談ください。

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