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赤字なのにお金が増えた?~そのとき会社に何が起こっているか~

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【この記事で分かること】

 

・ 赤字なのにお金が増えた理由

 

・ 赤字なのにお金に困らないときの問題点

 

 

 

会計事務所から決算書が出来上がってきた。

損益計算書、赤字。

あれ?でもお金には困っていないぞ。

預金残高も増えているし。

不思議なこともあるものです。

理由はなんでしょう。少し考えてみます。

 

財務手当てをした

まず考えられるのは、財務手当てをしたからです。

具体的には、銀行から融資を受けたことです。

銀行から融資を受けても、そのことが原因で赤字にはなりません。

融資元金は、損益計算書で経費計上されないからです(支払利息は経費計上されます)。

赤字なのは、本業が不振だからです。

でも融資を受けたので、お金は増えています。

下の図のように、貸借対照表で借入金勘定が増えて、預金勘定が増えます。

 

【参考記事】2期連続赤字になると、銀行員にチェックされる決算書3つの項目 ~銀行の視点と会社が取れる対策~

 

または、役員が会社にお金を貸したから。

役員借入金と言います。

役員借入金には、「直接お金を貸さなくても、役員報酬をもらわず、会社の運転資金に使用するケース」もあります。

役員報酬は、経費で計上され、赤字になります。一方、社長は現金をもらわないので、預金は減少しません。

赤字なのにお金は増える(または減らない)のです。

銀行融資を受けたり、役員が会社にお金を貸したり。

このように会社が財務手当てした場合、赤字なのにお金が増えることになります。

 

資産を解約した

株式や投資信託などを、資産スリム化や資金手当てのために解約します。

その場合、売却損失で特別損失が発生しても、お金自体は増えます。

また、資産計上している保険積立金を解約した場合は、お金は増えますが、資産の移動なので、損益計算書に経費は発生しません。

お金が出ていかない経費の存在

経費計上して損金処理できるものの中には、お金が出ていかない項目があります。

代表的なものは、「減価償却費」と「特別損失」です。

減価償却費は、経費として計上してもお金は支出されません。

試しに、通帳を眺めてみてください。「減価償却費」という項目で引き落としは無いはずです。

減価償却費が多額になれば、赤字額は膨らみます。一方、預金残高は減りません。

「赤字なのにお金が減らない状況」が生まれます。

減価償却して赤字の状態とは、利益の中で投資回収ができていないということです。

減価償却費については、以下の記事が詳しいので、参考にしてください。

 

【参考記事】減価償却とは~減価償却と経営。償却不足の理由・見つけ方~(和田経営相談事務所オフィシャルブログ記事)

 

もう一つは、特別損失です。

店舗を閉鎖したときの固定資産除却損や、車両を売却したときの固定資産売却損などがあります。

赤字ですが、その時点でお金は出ていきません。

車両を売却した場合は、逆にお金が入ってきます。

店舗閉鎖の場合は、原状回復費用がかかるかもしれませんが。

固定資産除却損については、以下記事に詳しいので、参考にしてください。

 

【参考記事】固定資産除却損とは過去の投資失敗 ~財務への影響を軽視してしまうのはなぜか~

 

取引条件が改善した

商売の取引条件が改善したときも、赤字に関係なくお金が増えることがあります。

販売先からの入金が、手形から振り込みに変更された場合は、販売代金の回収期間が短くなります。

また、こちらからの支払条件を伸ばした場合にも、手元にお金が残ることになり、短期的にはお金が増えます。

ただ逆に、仕入先からすると、回収条件が長期化することなので、喜ばれないでしょう。

 

資産を売却した

在庫や不動産を売却したときにも、口座にお金が入ってきます。

まず在庫処分について。

赤字覚悟で在庫処分すると、損益計算書では赤字になります。

仕入れた価格より安値で販売するので、当然赤字ですが、その時点でお金の出入りはプラスです。

ただこうしたことが続くと、目の前のお金にはプラスでも、将来的な事業継続にはマイナス要因となります。

次に不動産売却について。

簿価より安値で売却すると、固定資産売却損で赤字です。

一方、銀行融資の不動産担保が設定されていなければ、返済義務が生じないので、預金残高は増えます。

不動産担保がついていれば、売却代金で銀行融資を返済する必要があります。その時はお金は増えません。

 

消費税が還付された

業績が悪化し売上が急減したとき、前年に納めた消費税が一部還付されることがあります。

還付金としてお金が口座に入るので、赤字なのにお金が増えるという現象が起こります。

例外的なことです。

以下に上記6つの要因をまとめます。

赤字なのにお金が増えることの注意点

赤字なのにお金が増えるのは、「損益と現金の出入りが必ずしも連動していないこと」が原因です。

赤字であることは、経営にとって良いことではありません。

しかし、上記6つの要因によりお金に困っていないと、迫りくる危機を見逃すことになります。

迫りくる危機とは、本業が赤字体質になっているため、いずれ資金繰りも厳しくなるということです。

赤字が続くと何が起こるか、以下の記事に詳しく説明していますので、併せてご確認ください。☟

 

【参考記事】3期連続赤字で会社はどうなる? ~関係者の態度変化とあなたの選択肢~

 

本業が赤字であれば、今は残っているお金もだんだん減っていきます。

お金が減って苦しくなってから気づいても、本業が赤字のため、資金を用意することが難しくなります。

銀行だって、赤字会社には融資姿勢を厳しくします。

赤字なのにお金が増える、または資金に余裕があるのは、一時的なことです。

社長は、その原因を正しく理解し、経営改善に着手することが大切だと私は思うのです。

 

【参考記事】赤字を改善するコストカットの具体的手法

 

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