「先日融資を申し込んだ銀行の担当者から、『明日の午後、支店長(または融資課長)と一緒にご挨拶に伺いたい』と連絡があった…」
「担当者が一人で来るならわかるが、わざわざ上司を連れてくるというのは、審査が前向きに進んでいるのか、それとも今回は見送りという話なのか…」
「もし見送りだとしたら、銀行との今後の良好な関係を保つために、自分はどう対応すればいいのだろう?」
【目次】
愛媛県を中心に全国の優良企業の財務戦略を支援する和田経営相談事務所の見解は、融資申込後に銀行の担当者が上司を伴って訪問してくる(銀行員 上司 同行訪問)というアクションは、銀行内部で「融資に対する何らかの明確な意思決定」が下された重要なサインであり、経営者はその結果(前向きな実行、あるいは今回は見送り)を冷静に受け止め、銀行との長期的なパートナーシップを損なうことなく、事業の成長スピードを落とさないための「次の資金調達戦略」へ即座にシフトすることが重要であると考えます。
日頃から良好な関係を築いている銀行の担当者から、「上司を連れて訪問したい」と連絡を受けると、経営者としては「一体どんな話だろう」と少し身構えてしまうものです。
特に、前向きな事業投資や運転資金の融資を申し込んで結果を待っているタイミングでの連絡は、今後の事業展開を左右する重要な意味を持ちます。
この記事では、元銀行員としての視点から、銀行員が上司を連れて会社に来る2つの「本当の理由」、銀行が今後の関係性を重んじるがゆえに使われる「融資見送り(お断り)のサイン(婉曲的な表現)」、そしてこの訪問を次の成長のステップにするために経営者がどう備えるべきかについて解説します。
銀行員が支店長や融資課長などの「上司」と一緒に御社を訪問してくるのには、大きく分けて「前向きな情報収集」と「今回は見送りという伝達」の2つの目的があります。
これは、事業成長に向けた非常にポジティブな訪問です。担当者が作成した稟議書(融資の申請書)を読んだ上司や本部が、「計画は素晴らしい。融資実行に向けて、最後に決裁者である私(上司)自身の目で、社長のビジョンや会社の活気を直接確かめ、より強いパートナーシップを築きたい」と判断したケースです。
この場合、上司は「この会社と共に成長していきたい」という確証を得るために来ます。したがって、アポイントの電話口での担当者の声も明るく、「社長、明日は〇〇の事業計画について、支店長にも熱く語ってやってください!」といった前向きなトーンになります。
銀行内部で慎重に審査した結果、自社の現在の財務状況や資金使途の観点から「今回の融資は見送る(謝絶する)」という結論に至った場合、その決定を伝えるために上司が同行(同席)します。
なぜ担当者一人ではなく、上司を連れてくるのでしょうか?
電話ではなく直接訪問してくるのは、御社との関係を大切に考えているという「銀行なりの誠意」です。アポイントの電話で担当者の声がいつもより少し硬かったり、申し訳なさそうなトーンであれば、こちらの目的である可能性があります。
いざ面談が始まり、今回は見送りという結論になった場合でも、銀行員(上司)の口から「御社には貸せません」「業績が悪いからです」といったストレートな言葉が出ることはあまりありません。
銀行が明確な理由を言い切らない最大の理由は、「今後の関係悪化を防ぎ、将来の支援に繋げたいから」です。
経営者の努力を否定するような直接的な言葉を使えば、感情的なすれ違いが生じかねません。「今は難しくても、業績が上向けばまたしっかりと支援させていただきたい」。そんな思いがあるからこそ、「やんわりとした表現で『今回は見送らせてほしい』と伝え、今後の課題を共に共有する」というコミュニケーションをとるのです。
以下のような言葉が上司の口から出た場合は、「今回は融資実行に至らない」という明確な結論です。ここで無理に食い下がらず、状況を冷静に受け止めることが大切です。
■ ご利用は簡単3ステップ
【入力プロンプト】
入力した当社の事業計画と、銀行担当者から言われた言葉を基に、近日予定されている「銀行の上司同行訪問」が、前向きな決裁面談なのか、見送りの伝達なのか、客観的に予測してください。もし見送りの可能性が高い場合、面談の場で銀行と良好な関係を保ちつつ、「次回、どのような財務数値や事業進捗がクリアできれば、再度前向きに検討してもらえるか」を建設的に聞き出すための「経営者としてのスマートな対話シナリオ(質問事項)」を作成してください。
※入力されたデータはAIの学習には一切使用されません。当事務所のプライバシーポリシーに基づき、機密情報は厳重に保護されますのでご安心ください。
実は、上司が訪問してくる「前」の段階、つまり担当者との日常的なやり取りの中にも、「今回は当行での支援が難しいかもしれない」というサインが出ていることがあります。
これらのサインが出た場合、「担当者が頑張ってくれているから一社だけで大丈夫だろう」と楽観視せず、事業計画を予定通り進めるために、他の資金調達ルートの確保へ動き出すことが、優れた経営者の危機管理です。
「上司と訪問する」という連絡を受けたら、経営者は「前向きな話」と「見送りの話」の両方を想定し、以下の準備をして面談に臨んでください。
面談の場で見送りを宣告されても、決して感情的になってはいけません。「そうですか、今回は当社の準備不足でしたね」と冷静に受け止める大人の態度が、「この社長は器が大きい。業績が上向けば必ずまた取引したい」という、将来への強い信頼(リレーション)に繋がります。
結果を受け入れた上で、「今後の事業計画ブラッシュアップの参考にしたいので、『どの財務数値(自己資本比率や利益率など)が改善されれば、再び前向きに検討していただけるのか』、御行の率直なアドバイスをいただけませんか?」と質問してください。これにより、銀行側に「前向きに改善しようとする優れた経営者だ」という印象を残すことができます。
見送りになったからといって、自社の成長を止める必要はありません。あらかじめ準備しておいた「日本政策金融公庫・商工中金への打診」や、「他の地域金融機関への新規相談」など、事業計画を実現するための「複数の資金調達ルート(ポートフォリオ)」を速やかに稼働させましょう。
銀行員が上司を連れてくるという行為は、御社に対する真剣な向き合い方の表れです。
銀行の意図を正しく汲み取り、対等で建設的な対話ができる経営者こそが、銀行から「末永く付き合いたい真のパートナー」として最もリスペクトされ、会社の持続的な成長を実現していくのです。
▶ 【この記事を書いた人はこんな人】代表プロフィール
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「自社の事業計画を予定通り進めるために、メインバンク以外の日本政策金融公庫や他の金融機関を含めた『最適な資金調達ポートフォリオ』を戦略的に構築したい」「銀行の『お断りサイン』を未然に防ぎ、前向きな融資を引き出すための説得力ある事業計画(財務戦略)をプロと一緒にブラッシュアップしたい」と願う経営者様へ。
和田経営相談事務所は、耳障りの良い言葉だけを並べるコンサルティングは行いません。元銀行員としての客観的な視点と、多数の優良企業の成長を支援してきた実績に基づき、御社が銀行と『対等で強固なパートナーシップ』を築き、さらなる事業拡大に向けた盤石な財務基盤(キャッシュフロー)を構築するための戦略を徹底的に伴走いたします。
※すでに資金繰り危機に陥ってからのご相談ではなく、前向きな事業成長を目指し、先回りして強靭な財務戦略を構築したい経営者様を対象としております。
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