当事務所は、本日仕事納めです。
早いもので、開業して12回目の年末。
今年も事業が続けられたことの感謝と安堵感があります。
朝から事務雑務や今年1年の振り返りをしています。
毎年事務所10大ニュースをまとめるのですが、「今年も色々あったなぁ」、と感慨にふけっています。
このブログでも、2022年の事務所運営について、振り返ってみたいと思います。
少しお付き合いいただけますと幸いです。
【目次】
昨年末に書いた年末所感(2021年版)を読み返すと、2022年は、デジタル化の推進を個人的な目標に掲げていました。
コロナ禍において、デジタル活用が進み、距離の壁がなくなることで、今後自分のコンサル市場が広がると考えていたからです。
デジタル化による市場拡大については、道半ばというところで、来年に向けての継続課題です。
また1年前には、2022年に主力業務の「事業計画策定業務」が動き出すと予測していました。
ところが、年初からオミクロンの大流行。
日本中で行動制限が発令され、消費者の動きは停滞し、事業者のマインドも低下。
2022前半戦は、事業者がとても将来に向けた行動(事業計画作成)に目を向けられる状態ではなくなりました。
そのため、当事務所の主力業務である、事業計画策定や経営診断などの業務も、出足が鈍ってしまいました。
当初の見通しが狂ってしまったのです。
そこで新たな展開を模索することにしました。
1月に岡山県商工連合会主催で、「財務戦略セミナー」に登壇したのですが、受講者アンケートで、高い評価をいただきました。
そのため、「全国で事業者ニーズがあるのではないか」「同じ企画で横展開できないか」、と考えました。
今まではセミナー講師の仕事は、「依頼があればお応えする」という感じで、最近は特に基本受け身でやってきました。コンサル開業後、「目の前の案件に全力を尽くすこと」に重点を置いてきたため、提案営業などはほとんどしたことがありません(開業当初は時間があったので少しやりました)。
企画提案書を作り、対象先に直接アプローチしてみてはどうだろうか?
ふと考えたのです。
銀行員時代によく飛び込みで新規開拓営業をやっていたのですが、その時の気持ちを思い出しました。
その時と違うのは、「銀行という金看板」がなく、後ろ盾のない一個人であること。
困難が予測されましたが、切り拓いていくには挑戦が大切だと、まずは踏み出してみました。
提案営業にあたっては、以下の流れで取り組みました。
提案メールから電話でのフォローアップの手順です。
①対象先のリストアップ
②デモ資料・企画書の作成
③提案メールの送付
④メール到着後、電話でのフォローアップ
⑤営業反応と見込レベルのリスト化
まずは中・四国エリアの商工会議所を中心にアプローチしました。
その結果、西条商工会議所(愛媛県:8月)、徳島商工会議所(徳島県:10月)から新規受注をいただき、無事講演を終了しました。
また、2023年2月には、九州地区の商工会議所から講演のオファーをいただいております。
まだまだ成約率は低いのですが、ノウハウと実績は蓄積されつつあります。
この提案営業活動は、アプローチ手法に改良を重ねて、2023年も継続していきます。
デジタル情報発信については、成果が一足飛び、というわけにはいきません。
「成果はすぐにはでない」ことは、12年やってきて実感しているので、「戦略的に粘り強く」がモットーです。
今年2022年の情報発信は、
✔ Webサイトブログ「コンサルのちょっといい話」 32本
✔ メルマガ 24本
✔ FB(事務所ページ)投稿 21本
✔ note 19本
でした。
まだまだ亀の歩みですが、今年は、Webサイト経由で資金調達案件の受注がありました。
また、情報発信の成果として、あらゆる角度で業者比較ができる見積・発注サービス「比較biz」にて、和田経営相談事務所が「松山市のおすすめ経営コンサル8社を徹底比較」に選出、掲載頂くことができました。
Webサイトは、試行錯誤を12年間やり続けているのですが、今年はアクセスが大きく伸びました。
和田経営相談事務所Webサイトの閲覧ユーザー数は、以下の推移でした(Googleアナリティクスデータより。広告は使っていません)。
1月 7,955人
2月 7,344人
3月 7,513人
4月 7,173人
5月 8,880人
6月 11,922人
7月 11,116人
8月 11,946人
9月 11,649人
10月 12,428人
11月 14,284人
①今年前半に、ブログ記事のリライト(加筆・修正)を重点的に行ったこと②昨年、中小企業庁のデジタル化応援事業を使ってWebサイトを整備したことなどが、1年経過してユーザー増加に結び付いてきているのかなぁ、と思います。
【参考記事】デジタル集客の方法
閲覧ユーザは増えましたが、増加した分だけ案件受注に結び付いているかというと、まだまだ不十分なので、今後の工夫が必要です。
開業2年目から中小企業診断士有志による私的勉強会「瀬戸内成長戦略研究会」を運営しています。
11年目に入り、2022年度までに76回開催しています。
年間テーマを決め、テーマに沿った形でメンバーに発表を担当いただく、勉強会です。
今年は、「業種別コンサルティングの勘所」を年間テーマに、以下の内容で、4回開催しました(zoomによるオンライン形式)。
第73回 5月20日(土)建設業のコンサルティング
第74回 7月16日(土)医療介護のコンサルティング
第75回 9月17日(土)情報通信業のコンサルティング
第76回 11月19日(土)製造業のコンサルティング
コロナ禍において、オンライン形式に切り替えたところ、今までは愛媛県中心だったのですが、全国から勉強会に参加いただくようになりました。
一緒に切磋琢磨できる情熱を持ったメンバーは、嬉しいことに徐々に増えてきました。
来年のカリキュラムも決定し、中小企業診断士のスキルアップを目的に、引き続き開催します。
お話ししてきたように、2022年前半は、思ったような事業展開で進まず、当事務所の事業運営は苦戦しました。
しかし後半に入り、政府が「感染対策と社会経済活動の両立」に舵を切ったところ、変化が起き始めました。
その結果、夏場頃から、事業計画策定や経営診断の依頼が増えるなど、当事務所の主力業務も動き始めたのです。
今後事業計画を策定して、未来を切りひらいていく中小企業は増えていくと推測しています。案件は増えていくと思います。
新しいことに挑戦していきますが、今までの主力業務の重要性は変わりません。
中小企業の将来の方向性を導き出す、事業計画策定や経営診断。
業務内容に、とてもやりがいを感じています。責任感、使命感も持っています。
2023年も引き続き、精一杯努めて参りたいと思います。
以上、「前半は苦戦し新たな取り組みを行い、後半は2023年に向けて希望が見えてきた」
そんな1年になりました。
今年1年当ブログにお付き合い、お読みいただきありがとうございました。
みなさま、よいお年をお迎えください。
私は年末年始に充電し、2023年のスタートをしっかり切りたいと思います。
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