開業11年目の和田経営相談事務所も本日で仕事納めです。
毎年仕事納めの日に、恒例行事として、事務所の10大ニュースをまとめています。
今年は項目が多く、10大ニュース以外に、次点が2件ありました。それぐらい色々あった年でした。
簡単に振り返ると、
前半戦はコロナの影響で色々なことが停滞し、事務所運営は厳しい時期が続きました。開業してから11年ですが、こんなに見通しが不透明な経験は初めてでした。私は本来楽観的なほう(だから起業してコンサルをしている)ですが、このままどうなってしまうのだろう、と不安感を感じました。
その時期に、予定していたプロジェクトが2件とん挫し、入金予定が狂うなどの不運も続きました。
後半戦に入り、コロナが落ち着きを見せ始め、やっと例年の流れで案件が動き出しました。今は来年に向かう見通しが、少し見えてきているところです。
こうした浮き沈みを経験し、これこそ事業だと、自分の体験を通じて改めて感じています。自分自身このような経験をしたことで、「今後支援先企業に今まで以上寄り添ったお手伝いができる」、と前向きにとらえたいと思います。
ただ、この厳しかった間、漠然と縮こまって過ごしていたわけではありません。
将来に向けて力を蓄える期間と捉えて、自己投資をしていました。
一つ目は、デジタル対応の強化です。
Zoomを活用したコンサルティング商品こちらを開発し、コンサルティング活用を始めました。
また、スキル開発とネットワーク強化を目的に10年続けている診断士勉強会を、Zoomによるオンライン形式にしました。その結果、ホームページを通じて全国から参加者が集まり、例年以上の活況を呈しました。
コンサルティング業界の未来に、デジタル活用の将来性を見出しています。
2つ目は、新規顧客の集客手段として、ホームページ活用強化に取り組みました。
具体的には、国の補助事業「中小企業デジタル化応援事業」に応募してデジタル専門家と契約し、今現在ホームページの運用強化に取り組んでいます。
最近では、ホームページを通じて、愛媛県外からセミナー講師のオファーが来たり、東京から取材要請が来たり、成果が出始めています。
このように、①Zoomを活用したコンサルティングのデジタル化対応②ホームページ運用強化と、デジタルに関して2つの取り組みを行いました。
デジタルを使うと、支援先が遠方でも、距離や時間に制約されません。事業範囲を愛媛県内から全国展開に広げていくべく、検討を進めています。
コロナ禍において、当事務所の主力業務である「事業計画策定業務」が減少しました。
中小企業は、コロナで目先の事業継続や資金手当に手一杯で、将来のことを考える余裕が失われたからです。
しかし今後、コロナ共生時代を迎えて、中小企業には生き残りをかけ、事業転換や成長戦略、数値を伴った具体的な改善計画、が必要になります。先を見据えた指針がいるのです。
追加融資を申し込む際、銀行からは将来展望(事業計画)を要求されることが増えてきます。
よって、当事務所の主力業務である「事業計画策定業務」が動き出すと予想します。
実際その動きは、2021年下半期から顕在化してきたように、現場で感じています。
来年は、コロナコロナと言い訳をしていても始まりません。厳しいのは中小企業どこも同じです。しばらくはコロナ共生時代が続くと想定して、その環境下でどのようなコンサル事業ができるのか、考えていきます。
いや、考えるだけではダメで、具体的に動いていきます。
今まで、愛媛県内のつながりがある顧客や支援機関、金融機関は、地域密着コンサルとして、もちろん最重要です。
その一方で、もう一本の柱として、デジタルを活用した全国的な事業展開を模索していきます。
来年1月に予定されている愛媛県外でのZoomを活用したオンライン講演「中小企業の財務戦略セミナー」での登壇が、「新しいコンサル手法展開への試金石」だと感じています。
デジタル活用を加速化させていきたいです。
今年1年、お世話になりました。来年もどうぞよろしくお願いいたします。
令和3年12月29日 愛媛県松山市の事務所デスクにて 中小企業診断士 和田健一
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