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経営者の意思決定は、なぜ遅れるのか?~5つの傾向とその対策~

遅れがちになる後ろ向きな意思決定

 

コンサルタントとして、中小企業の経営支援をしています。

経営改善のお手伝いをすることが多いのですが、気になるのは経営者の意思決定の遅れです。

もう少し早く手を付けていれば、と残念に感じます。

経営者自身も「もう少し早く手を打っておけば」と、後悔を口にする方がいます。

意思決定には、前向きな意思決定と後ろ向きな意思決定があります。

前向きな意思決定は、楽しいので素早く決断できるのですが、後ろ向きな意思決定は遅れがちになります。

銀行の追加融資が受けられなくなったり、材料や人件費の支払いが遅れたり、税金や社会保険料の支払いができなくなったりして、初めて重い腰が上がります。

 

なぜ経営者は、後ろ向きな意思決定が遅れるのか、どうすれば遅れを防ぎ会社を守ることができるのか、

 

遅れがちになる後ろ向きの意思決定について、傾向と対策を考えてみたいと思います。

 

経営者の意思決定

 

後ろ向きな意思決定の種類

 

後ろ向きな意思決定には、

☑ 不採算事業から撤退する

☑ 不採算店舗を閉める

☑ 不採算取引先との取引を止める

☑ 不採算な商品の販売を停止する

☑ 人件費を削減する

☑ 仕入先、外注先を変える

☑ 役員報酬を減らす

などがあります。意思決定に痛みを伴います。

 

後ろ向きの意思決定の傾向と対策について、以下の通り、5点に絞り考えてみます。

 

数字に意識が向いていない

(傾向)

経営者の意識が数字に向いていないと、判断が遅れがちになります。過去の成功体験に頼って、感覚で経営していると、思わぬ赤字になっていることがあります。

どの商品で利益が出ているのか、儲けさせてくれている取引先はどこか、店舗ごとの収支はどうなっているのか、把握ができていません。把握できていないのは、採算管理について、重視していないことと、方法が分からないからです。

 

(対策)

・事業部門別採算、店舗別採算、取引先別採算、商品別採算などを数字で把握する

・事業の流れを洗い出し、どこでどの経費が掛かっているのか、部門ごと、商品ごと、店舗ごと、取引先ごとに、売上に対して経費を紐づけして、黒字か赤字か把握する

・上記により各採算を把握し、儲けている部分は強化し、赤字部分は改善、改善が難しいものは撤退を検討する

 

失敗を認められない

(傾向)

過去に自分が実施した経営判断について、失敗を認められないことがあります。例えば、自分が投資判断した事業にこだわったり、自分が連れてきた人材の評価を誤ったりします。

自分の意思決定ミスを責められることを嫌がるからです。失敗を認められないことで、ズルズルと引き延ばし、その間、赤字が膨らんでいきます。

 

(対策)

・失敗は誰にでもある(私もちょいちょいやります)ことを認識し、傷が浅いうちに決断する

・意思決定ノート(意思決定の内容、背景、理由、結果)を作成し定期的に見直すことで、できるだけ自分を客観視する

・先に失敗の定義を決めておき、その状態に当てはまれば撤退することを、ルール化しておく(例えば、2期連続店舗利益が赤字など)

 

意見を言ってくれる人が周りにいない

(傾向)

反対意見やリスクを言ってくれる人が、周りにいないことが多いです。経営者自身が、反対意見を言う人物を、煙たがり遠ざける傾向にあるからです。

中小企業経営者は、たたき上げで、自分の感覚で企業を成長させてきた方が多く、そのことは強みでもあります。

しかし、一方からではなく多方面からの見解も入れなければ、無理な投資をしたり撤退が遅れたりなど、経営リスクが高まります。

 

(対策)

・経営者が聞く耳をもつ

・冷静に反対意見を言う人間を遠ざけず、根拠を聞いてみる

・客観的で専門性のある外部アドバイザーの意見を聞いてみる

 

現場に逃げる

(傾向)

職人気質が強い経営者は、経営危機に陥ったとき、現実から目を背け、現場に逃げることがあります。社員と一緒に危機を乗り切るべく、汗を流す。確かに大事なことでしょう。

しかし、現場を隠れ蓑にして、今やらなければならない危機対応を、後回しにしていることも多いのです。

 

(対策)

・改善行動に優先順位をつける、経営者として今やらなければならないことは、何なのか逃げずに取り組む

・資金繰り管理、経営の実態把握と改善に向けた行動など、経営者としての本業をおろそかにしない

 

投資したコストと時間が気になる

(傾向)

今までに投資したコストや時間を考えると、事業撤退や店舗閉鎖を迷ってしまい、判断が遅れます。あれだけ資金を投下したのだから、時間をかけたのだから、、、。もう少し粘ってみたい。風向きが変わるかもしれない。

残念ながら追加コストが発生し、傷を深くすることが多いようです。ある程度時間が経過しても成果が出ないのなら、投資は失敗の可能性が高いのです。

 

(対策)

・事業を開始するときに、撤退の基準を作ります。業種や規模によって違うのでしょうが、2年間試してみて思うような成果が出ないのなら、撤退を検討します。

・撤退ルールの設定。例えば資金投入はいくらまでとか、黒字化までの期間は何か月とか。その数値を達成できないなら、良い傾向が見えたとしても一旦撤退し、仕切り直します。

・撤退ルールや基準を設けることで、冷静な判断ができます。

 

以上、経営者の意思決定が遅れる、5つの傾向と対策について、お話ししました。

 

兆候を見つけ、素早く軌道修正することで、会社は継続する

 

ずっと好調が望ましいですが、事業には波があるものです。

経営者は、ピンチになったときにこそ、真価が問われます。

失敗を認めること、一旦退くことは、勇気がいることです。

後ろ向きの判断は、決断が遅れがちになります。

大事なことは、早く兆候を見つけ、軌道修正することです。

そうすれば、事業は継続できます。

今日お話ししたことを、頭の片隅に置いて、役立てていただければ幸いです。

 

また、改善行動は、自社で出来れば良いですが、自分で自分を管理し、改善策を実行するのは大変です。

その時は、第三者に手伝ってもらう方法もあります。

当事務所では、記事のような状態になってしまった中小企業の支援実績があります。

 

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