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プロコン診断士として10年の歩みを振り返る② 〜診断士とコロナ〜

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事業には良いときも悪いときもある

プロコン診断士は事業です。

まだまだ分からないことが多いのですが、事業ですから良いときも悪いときもあります。このことは確かです。10年やってきてそう思います。

最初の3年ぐらいは、がむしゃらで、来る仕事は何でも引き受け、誘われた会合にはできるだけ入会しました。セミナー講師は自主開催を含め、年間10~20本程度引き受けたと思います。最初は開業御祝儀やオファーする側も目新しさがあり、よく声がかかるものです。

その間、小さな失敗をたくさんしてきました。

3年経過後は、自分が何が得意で力を発揮できやすいのか、どこと連携すればプロジェクトがうまく進みやすいのか、どんな種類の業務や支援先の仕事で成果がでやすいのか、少しづつ選ぶ方向に舵を切りました。

いつまでも「いつでも何でもやります」では、プロとして厳しくなると考えたからです。

その後ある程度は順調に推移しました。

コンサルティング業は季節要因も少なく、固定費もあまりかからない(1人コンサルの場合)ため、信用を大切に地道に仕事を重ねていけば、リピートも増えてきます。

しかしこの方針が、新型コロナで思わぬ逆風となったのです。

新型コロナ当事務所への影響

コンサルティング業界にとっても、新型コロナは大きな影響を及ぼしました。

他の人のことを聞いてまわっているわけではないので、詳細は不明ですが、クライアント(支援先企業)が影響を受けていれば、支援しているコンサルタントも影響を受けることは、想像できます。

事業形態、診断士でも例えば行政のコーディネーター系の仕事は、行政支援策の活用支援や緊急相談対応など、逆に仕事が増えている可能性があります。

また補助金支援中心に動いている診断士は、コロナ対応補助金がたくさん出たため、忙しい時期を過ごしたのかもしれません。

私はどちらかというと、再生計画や経営改善計画など、事業計画策定の仕事を中心にやっているため、マイナスの影響を受けました。なぜなら、昨年1年間は、ポストコロナ、先の見通しが立たない中で、数値計画の策定まで進めなかったからです(今年に入り、ワクチンの見通しも徐々に発表され、事業計画策定業務も動き始めました)。

また長年お付き合いがあった企業も、コンサルティングフィー削減に舵を切らざるを得ない状況が発生してきました。

このように、当事務所を取り巻く状況も、昨年1年厳しい状況が続きました。

事業をしていると、いくらあがいても、自分の力だけではどうしようもないことも出てきます。そんなときはぐっと耐える、将来に向けて準備を整える(自身の事業戦略の立案や、診断スキルを磨く、情報発信の工夫など)、と自分自身に言い聞かせています。

自分は、次の成長に向けて踊り場にいると信じて、今できることをしっかりやっていくだけだ、と感じているのです。

次回は仕事のスタイル、ポリシーについてお話しします。

 

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