私は、中小企業経営者の意思決定をサポートする企業支援者だ。そして、同時に企業支援を生業とする事業者、自身が経営者でもある。
業種はサービス業。詳しくは経営コンサルタント業。事業を行っていると、色々な意思決定をする局面が来る。今までお話してきたように、5年間で、2つの大きな意思決定をしてきた。1つは、銀行の退職と、もう一つは事務所事業への一本化だ。
いずれの意思決定も周りからは、慎重な意見が多かった。5年経過した今は、自分でも正しい判断だったと思っている。結局自分の決断に責任を持てるのは、自分だけなのだ。(家族は巻き込むが・・)。また、正しい判断にするために、意思決定後、色々考えて行動もした。
その他あらゆる局面で、意思決定をしている。この仕事は受けるべきか、断るべきか、この人と組みべきか、組まぬべきか、この組織に属するべきか、距離を置くべきか、この人を応援するべきか、しないべきか・・・。色々な意思決定をしている。間違うこともあり、「しまったなぁー」と思うことも多い。失敗しながら勉強している。
自分の意思決定を振り返って反省し、今後に活かすために、私が工夫しているのは、「意思決定ノート」を作り、記録することだ。
そのノートには、①意思決定の内容②その意思決定をした理由③意思決定の結果④その意思決定で学んだこと、を記入している。そのノートを活用することで、自分の意思決定の習慣や、失敗するパターンなどを分析して、次の意思決定に活かすようにしている。
最近分かったことは、自分は男気を出しすぎて、よく検討もせずに、引き受けてしまう傾向がある、ことだ。それを「ええかっこしい」という。そういえば小学生の時、「かっこつけマン」と言われたことがある。そして後から後悔する。
その対策は、一度相談・依頼を預かり、一晩よく検討してから、翌日になって冷静に回答することだ。意思決定ノートをつけると、こうした「自分の思考のくせ」に気付く。「誰から頼まれたか」より、「何を頼まれたか」が、重要だ。親しい間柄ほど、「あの人のお願いだから」と、こうした失敗が起こりやすい。
このように色々な失敗をしながら、日々意思決定をしている。
一人で仕事をしていると、どの仕事を受けて、どの仕事を断るか、特に『断る仕事の選定』が重要だと感じている。正しく断るためには、自分の事業の方向性を日々認識しておく必要がある。他の企業経営者と同じように。
【参考記事】
地方で中小企業診断士として食っていくと決めた5年間の備忘録⑩~資格への想い~
開業6周年を大切に思う理由(私事)
診断士資格活用法など、お問い合わせは、こちらからどうぞ。本気で取り組む人を応援しています(コメントは24時間受付、ただし返答は翌営業日以降になることがあります)。☟