個人的な話になるが、通勤は徒歩だ。地方の良いところで、満員電車に揺られることもない。都会ではこうはいかない。
事務所まで片道約2kmで、所要時間約30分。
今の季節は特に良い。しばらく前までは桜、最近はツツジの咲きかげんを見ながら歩く。これからは新緑だ。
通勤途中に大学、高校、中学校、松山城、商店街がある。文化と歴史の街を早足で過ぎる。同じ時間に歩いているので、毎日同じ人とすれ違う。その中に銀行時代の知り合いもいる。それもまた楽しい。
歩いていると、色々な事に気付く。特に自分の商売柄、商店街の出店、退去の動きが気になる。「ここに新規で店ができるのか」とか、「この店、もう閉めてしまうのか」とか、「売上上げるために工夫しているな」とか・・・。
新規店舗ができた時などは、この店は繁盛するのか、しないのかなど、勝手に想像している。毎日通るので、その後の結果も分かり、仕事の目利き訓練になっている。
音楽を聴きながら、歩いている人が増えているが、周りの音が聞こえないので、「危ないのではなかろうか」と思う。もったいないな、とも思う。
歩けば、車や自転車通勤では分からない情報や景色に触れることができる。健康にもなる。これからは暑くなり汗をかくので、着替えが必要になる。こうしてこれからも私は歩く。