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決算書に出てこない資産の価値~ホームページの価値について考えてみる~

仕事柄、決算書を分析したり、未来の決算書を予想して作成したりすることがある。

一方、特に中小企業にとっては、決算書に出てこない資産が、実は『競争力の源泉』になっていることが多い。その競争力の源泉が、結果的に、売上や利益、自己資本や借入金になって、決算書に掲載されていると言えるのではないか。

決算書に出てこない資産としては、例えば、「長年のリピート顧客」「人気商品やメニュー」「優秀な社員」「親密な仕入れ先など取引先」「社長の目利き力」「自社のホームページ(以下HP)」などがある。経営者にとって大切なこうした項目も、残念ながら銀行からはあまり評価されない。銀行は出てきた実績である「決算書そのもの」を重視するからだ。

話せば長くなるのでその話を置いておいて、目に見えない資産の中で、「自社のHP」について、今日は考えてみたいと思う。

中小企業の経営者の中には、HPも重視する経営者と、あまり重視しない経営者がいる。重視しない経営者の話を聞くと、「決まった顧客から仕事を受けているので、新しい顧客開拓の予定がなく、必要ない。」とか、「HPからの問い合わせ顧客は成約につながりにくい」とか、「公共事業中心だから必要ない」とか、「HPにネット通販機能をつけているが、ほとんど売れない。楽天やアマゾンを重視している。」などと言う意見を聞くことがある。

経営者の考えであるから、正しい面も多いかと思うが、HPがない(または、以前作ったままで、ほとんど更新されていない)ことのデメリットもあるのではないかと思う。例えば以下のようなケースだ。

①学生が就職先として当社に興味を持ってネット検索をした結果、HPを探すことができなかった

②公共事業の行政担当者が、当社の内容を調べようとしてネット検索したが、HPを探すことができなかった

③展示会や各種会合で名刺交換した相手が、当社に興味を持ちネット検索したが、HPを探すことができなかった

見えないところでチャンスを逃していないだろうか。営業上HPを重視しない会社でも、人材採用面に焦点をあて考えてみると、以外にマイナスとなっているかもしれない。自分が学生の立場になって考えてみるとよく分かる。興味のある会社のHPに、先輩社員の顔写真入りで会社や仕事の内容の紹介があり、「一緒に頑張ろう!」などのコメントがあれば親近感が湧きはしないか。

また、我々のようにマイクロビジネス(マイクロビジネスについてはこちらを参照)を営む者にとってHPは、営業ツールとして欠かせない。HPは、自分が休んでいる間も、365日24時間文句を言わずに働いてくれる優秀な営業マンである。

ちなみに、私は自社HPに関して、『新たな見込み客を獲得すること』に対する期待もあるが、むしろ『もともと面識のあるクライアントや、クライアント見込者との関係を深化させる』ということに対しての期待の方が大きい。

もちろん、HPを優秀な営業マンに仕立て上げるためには、しっかりとした管理や手入れが必要である。私も自社HPを作っているのでよく分かるが、そうしたことがきちんとできれば、徐々に効果が出てくると思う。

HPは、決算書にはでてこない見えない資産。一度自社のHPに関する取り組みを、点検してみるのもよいかもしれない。

 

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