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中小企業診断士の試験の日に、地方で活動する中小企業診断士について考えてみる

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~本日は診断士1次試験の日~

本日は、1年に1回の中小企業診断士1次試験の日。

台風の進路の関係もあり、受験される方は、色々と気苦労の多い時間を過ごされていると思う。今までやってきた成果を存分に発揮し、是非次のステージに進んでいただきたいと思う。

~診断士の知名度が低い理由~

さて、私も5年前のこの時期に、1次試験を受験した。その後、23年2月に独立し、中小企業診断士を職業として、4年目に突入した。その中で感じるのは、税理士や弁護士など他の士業と比較して、まだまだ中小企業診断士の認知度が低いということだ。

行政や金融機関内での認知度は一定のものがあるが、一般企業の経営者から資格や業務の内容が理解されていない。その理由について、考えてみた。

①他の士業と比べて人数が少ない

例えば税理士と比較した場合、全国で税理士の登録数が約75,000人であるのに対して、中小企業診断士は約22,000人で、1/3以下である。私が活動している愛媛県に限って言えば、税理士の登録数が約550人に対して、中小企業診断士は約120名で、1/5程度の人数である。

②中小企業診断士を生業にしている人数が少ない

中小企業診断士には、資格を使って生活している「プロコン」と、企業内に属して資格を使って勤務している「企業内診断士」の2種類があり、全国平均でプロコン4:企業内診断士6のシェアという調査結果が出ている。(データで見る中小企業診断士2011版)。愛媛県は、愛媛県中小企業診断士協会HPに掲載されているデータから、プロコン約20名、企業内診断士約100名で、ざっと2:8(1.7:8.3)の割合である。「プロコン」が少ないということは、資格を活用して収入をあげることが難しい(または難しいと考えられている)ということであり、特に愛媛県はその傾向が強いと考えられる。

③他の士業のように定型独占業務をもたない

例えば税理士であれば税務申告、弁護士であれば法律業務、司法書士であれば登記業務、行政書士であれば行政許認可の申請業務、社労士であれば雇用助成金の申請業務、弁理士であれば特許に関すること、など各士業とも顧客から見て分かりやすい定型独占業務を持っている。残念ながら、中小企業企業診断士には、そうした独占業務がない。(だから税理士や弁護士のように、ドラマや映画の主人公にならない)。

以上見てみると、一つの推測ができる。中小企業診断士(特に地方)には、仕事が少ないと思われているのではないか。仕事が少ないイメージがあるために、資格を取得しても独立志向が高まらず、「プロコン」が少なくなる。結果、コンサル活動のボリュームが伸びず、顧客対象者に対する知名度が低くなっているのではないか。

~食えないという意見もある診断士で、いかに工夫して食っていくか~

実際私が独立する際にも、色々な方から「中小企業診断士では飯は食えないよ。」と、ご心配の言葉をいただくことが多かった。これも中小企業診断士=知名度低い=市場少ない=収入あげるの難しい、というイメージがあるからだと思う。

しかしながら、活動4年目に入りやっと、その難しいと言われている中で、いかに進んでいくべきか、おぼろげながら道筋が見えてきたところだ。診断士の大先輩から「3年は我慢しなさい」と言われたが、その通りだと思う。

ウルトラCの策はない。目の前の仕事を、誠意をもって正確に行うことが、リピートに繋がる。中小企業診断士が行うコンサル業務は、プッシュ営業をかけても効果が少ないと感じている。一つ一つ、地道に納品していくことが最善の営業方法だ。

地方を主なフィールドにしている中小企業診断士として思う。自分が今やっている仕事の内容が、中小企業診断士の今後の評判を形作っていくのだと。自分もまだまだこれからの年齢ではあるが、若手にはどんどん中小企業診断士に挑戦してきてもらいたい。

試験当日の今日、そんなことを考えていた。

【参考記事】
地方で診断士として食っていくと決めた5年間の備忘録①~準備と決断~
地方で中小企業診断士として食っていくと決めた5年間の備忘録②~スタートを切る~

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