私はプライベート用と営業用で2台、車を使い分けている。
地元中小企業で1台、大手ディーラーで1台購入した。
先日、営業用自動車の車検で購入した会社に訪れたときの事。点検説明のため、ロビーで順番を待っていると、社長が挨拶に来てくれた。
この社長とは、仕事の関係で以前から面識がある。社長は多忙なため、こちらからは連絡を入れていなかったが、車検を受け付けた担当者が、社長に当日私が訪問することを伝えていたのだ。
この会社は中小企業であるが、県内に営業拠点を数か所構え、業績を伸ばしている企業だ。社員数もそこそこ多い。
車検に、任意保険証書写しが必要だという。事前に連絡を受けていたので、持参した。当社は保険代理店もしているが、私は他社で保険に入っていた。
代車を借り、夕方車を取りに来ると、任意保険の乗換提案があった。今よりも良い提案だった。以前仕事上でもお世話になっているし、良い提案であれば乗り換えようと考えていたので、その場で保険の申込書にサインした。
すると社長が奥のオフィスからでてきて、「保険まで入っていただいて。」と私に御礼を言う。なんと報・連・相(ホウレンソウ)が行き届いているのか。このやりとりだけを見ても、この会社が成長している原因が分かる。こういう会社なら、車の事をすべてお任せしようかとも思う。
おそらく、この会社には、私が当社で購入してから、今までのやり取りや経緯が、データベースとして蓄積されているはずだ。顧客を知るという意味において、素晴らしいシステムだ。
ちなみに、20数年来と付き合いの長い、大手ディーラーの方では、一番初めの営業担当者は役員になったと聞いている。しかしながら、こうした対応は受けたことがない。大手の弱点であるが、対応がぶつ切りの印象。大手ディーラーが、シェアを侵食されている訳だ。