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起業戦略の常識を疑ってみる①~ターゲットを絞りこめは本当か~

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コンサルとして起業して、2年半が経過しました。銀行勤務時代の17年間も含めて、その間色々な起業ケースに接する機会がありました。

中小企業診断士として、経営戦略は教科書的に学んできましたが、現場はやはり、また違ったケースもあります。確かに中小企業診断士の勉強をし、資格を取得することは、とても有意義な事です。コンサルタントとしてスタートラインに立つためには、大きなプラスとなります。しかし、取得した資格をどう活かしていくかは別問題です。本当に現場では、勉強していない「生の事象」が発生します。

ということで、今回は起業戦略で常識と捉えられていることについて、また違った観点から考えてみたいと思います。

今日は、「ターゲットを絞り込む」についてです。起業する際、例えば起業融資や起業の補助金を申し込む時、ほとんどのケースでは、事業計画書が必要になります。その事業計画書には、必ずこれからやろうとする事業について、「ターゲットはどこか?」記載する欄があります。ヒアリングでも入念に聞かれます。「御社のやろうとする事業、商品のターゲットは誰ですか?」

そして、そのターゲットが絞り込めていればいるほど、その事業計画、事業プランの評価は高くなり、融資が決済になったり、補助金が採択になったりします。それぐらい「ターゲットを絞り込むこと」は大切だとされています。

ここで疑問です。果たして本当にそうでしょうか?ターゲットを絞り込むことで、もしかしたら将来顧客になるかもしれない顧客層を、見逃してしまうかもしれません。例えば飲食店や小売店でも、オープンしてみると意外な客層が来店してくれたという話をよく聞きます。ですから、最初からターゲットを絞り込むのではなく、当初は幅広く対象顧客を広げ、徐々に顧客層を絞り込んでいく、そういう方法もあるのではないでしょうか。

だから、「ターゲットを絞り込めていない」。そのことをもって、事業プランの評価が低いことについて、疑問に思うのです。

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ご覧いただきありがとうございました。

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