ソフトバンクが、携帯の分割代金の延滞情報を、誤って発信していたことが問題になっています。その数、6万件以上。正常に支払っている契約者についても、「延滞情報」が信用情報会社に送信され、信用に傷がつきました。
信用情報会社に延滞情報がいくと、クレジットカードの発行や銀行の消費者ローンの使用に支障がでます。ソフトバンクは、すでに修正手続きを行い、迷惑をかけた顧客には文書で「お詫び」を送付し、事態は収束に向かっていると発表しています。
正常な顧客について「延滞」と間違った情報を発信してしまいました。これは、どんなにシステム化が進んでも、システムに「ゴーサイン」を出すのは人間であり、人間側にミスの火種がいつもあるということです。今回は、発覚して修正したのでまだよかったですが、もしかしたら、こうした「間違った処理」による「信用状態の悪化」が、他のケースでも発生している可能性があるということです。こうした「良くない情報の履歴」は、消えずに保存されます。しかし顧客側からすると、情報がオープンになっていないため、自分の信用状態が傷ついているか、どうか分かりません。
少しでも疑念を感じたら、(例えば身に覚えがなくクレジットカードの使用を拒否された、入会審査に落ちた、等)、「情報の開示請求」というシステムもあると思うので、自分の信用状態を確認したほうが良いかもしれません。このニュースを聞いて、そんなことを感じました。