トップポイントという雑誌があります。月に1回定期購読しています。その雑誌は、編集局が選んだ今月のお勧めビジネス書10冊を、あらすじで紹介してくれます。私はその中で興味を持った本を、購入してじっくり読み込みます。
今月号をぱらぱらとめくると、とても気になる本がありました。あらすじを読むとなるほど、興味深いことがたくさん書かれていました。本の名前は、「戦略を実行できる組織、できない組織」。外国人コンサルタント3名の共同執筆です。
題名が平凡なので、トッポポイントで紹介してくれなければ、手にすることはなかったでしょう。現在まさに読んでいる最中ですが、内容は簡単に言えば、「経営で大切なのは、戦略立案より、戦略の実行。」つまり、「何を」より「どうするか」。ほとんどの企業が、いい戦略を立案できても、実行で行き詰っている。では、『その「実行」をどのように確実にこなしていけばよいのか、その手法』について、詳しく記載されています。
我々コンサルタントも、頭では分かっているつもりでも、実務上どうしても、「実行支援」より「戦略立案」に比重を置いてしまいます。中小企業診断士でも、勉強するのは、戦略の立案方法の部分です。成果物として「分厚い経営戦略書」を渡す「戦略立案」の方が、地味な「実行支援」より、見立つし、見栄えがいいからです。
しかし実際は、この本にも書いてあるように、本当に大切なのは、戦略策定後の「実行」部分です。まだ途中ですが、この本を読んで、コンサルタントとしての「実行支援」について、しっかり勉強したいと思います。