前回の続きです。なぜ金融機関は、こんなにもNISAの獲得に熱心なのでしょうか?
ここ愛媛県でも地方新聞には、交互に地元金融機関がNISAに関する広告を入れています。関連セミナーなどを開催している銀行もあります。
理由は、NISAが1人1口座しか作成できないからです。そして銀行も証券会社も同じ土俵で勝負しないといけません。早い者勝ちなのです。一度口座を作成してしまうと、金融機関の変更もできません。逆に一度作成してしまうと、顧客は投資信託等をしたいときには、非課税なので、NISAがある金融機関を指定するでしょう。ほおっておいても投資信託の残高が増えやすい仕組みができあがります。
もう一つの理由は、銀行間のメンツ争いです。メイン先の顧客に、仮に他金融機関にNISAを作られようものなら、メンツ丸つぶれです。
こうした理由により、金融機関はNISA獲得に血眼なのです。