シンプルながら読み応えのある本に出会いました。
酒井雄哉(さかいゆうさい)さんの「今できることをやればいい」という本です。酒井さんは、比叡山の住職で、約7年かけて4万キロを歩く荒行「千日回峯行」を2度満行した人物です。
特に心に残ったことは、『人間は、先のことをあんまり考えすぎると何もできなくなってしまうんだよ。「千日回峯行」する際、一日終わった時点で、「あと999日」と考えてしまうと千日も続けられない。行の極意といえば、「今」という時を大切にすると、それを積み重ねていくだけで、いつの間にか千日間が終わってしまうものなんだ。』というくだりです。
私も思いあたる節があります。仕事をしていくうえで、あまりに先のことを考えすぎると、仕事がはかどらなくなります。そうした際、この本の教えを実行し、目の前にあることを一つ一つ実行していくことで、いつの間にか目的が達成できている、そんな状態に持っていきたいものです。とても参考になりました。手元にこの本を置き、迷った際には読み返したいものです。