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創業・起業について感じること

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おかげさまで4/1(月)をもって開業2周年を迎えました。「まずは3年の壁をクリアする」という目標をもって取り組んでいますが、いよいよその3年目に突入です。

自身も創業者であったこと、そして創業者支援を生業としていること、を踏まえて感じることがあります。

統計はとっていませんが、創業者のかなり多くの人が1年以内に事業から離れていきます。3年後になると半数以上が離れているのではないでしょうか。話を聞いていると、創業後例外なく想定外のことが発生しています。それは成功している人も失敗している人もです。

そしてよく見ていると、想定外のことが起こり、結果的に事業を断念している事業者は、以前にもお話しましたが、以下の3点が理由となっていることが多々あります。

①過大な設備投資
当初から資金をかけ、店舗や機械等、設備投資をします。それらの資金は借入金で賄うことが多いです。退職金等十分な預金を有していたり、担保余力がある方、身内に資力のある保証人がいる方、に見られる傾向です。なぜなら担保や保証人、預金があるため、銀行が融資をしてくれるからです。開業してもすぐには売り上げは上がりません。結果、投資負担が大きくなり、事業の継続が難しくなります。

②人件費負担
過大な設備投資をして、立派な箱を作ると、そこに入れる従業員が必要になります。人件費ほど大きな負担はありません。開業当初は大目に人員を確保しますが、売上の上がらない時期にも人件費負担は同じように多額にかかってきます。従業員がたくさん必要な業種は注意が必要です。開業当初に新規雇用に関する助成金をうまく活用するなど、リスク軽減策も検討したほうがよいでしょう。

③心が折れる
方向性が正しければ、試行錯誤を繰り返しながら、徐々に事業は軌道に乗ってきます。しかし軌道に乗るまでは時間がかかります。感覚的には3年頑張れば何か見えてくると感じます。しかし創業後事業から離れる人は、①や②の要因でプレッシャーが大きく、心が折れてしまいます。

以上3点を防ぐためには、まずは軌道修正ができる小額投資で事業を開始することです。テストマーケティングも必要でしょう。許容範囲の小さな失敗、軌道修正を行いながら、徐々に拡大していくことが大切だと思います。

ちなみに私が2年続けていられるのは、色々な方にアドバイスや支援をいただいたおかげですが、いまだに上記①も②もしていないことも大きな要因です。特段①や②が必要のない業種であり、そのため③心が折れることもありません。どの業種で創業するのかもポイントの一つになるのではないでしょうか。

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ご覧いただきありがとうございました。

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