前回まで、新宮村(現四国中央市新宮町)が「霧の森大福」を目玉商品として、地域活性化に成功しているとお話してきました。
新宮村の道の駅を運営する「やまびこ」では60名の雇用を生んでいます。60名といえば大したことのないイメージですが、人口1,400名の過疎地区で60名の雇用ということは、かなりの貢献度なのです。
新宮地区の良いところは、「霧の森大福」を大量生産して全国展開による売り上げ増を最大の目的とせず、逆に希少価値を前面に出し、新宮地区への観光客誘致を目的としていることです。
道の駅にいくとざまざまな施設が隣接しています。レストラン、茶店、お土産店、資料館、イベント会場、そして何と言っても売りは豊かな自然でしょう。道の駅は森林に囲まれ、遊歩道が整備されています。写真が趣味の人は素材がたくさんあります。子供たちが川遊びできる小川もあります。夏休みは子供たちが川遊びのためたくさんこの地区を訪れます。丸一日ゆっくりと自然を楽しみ、食事を堪能できる施設となっているのです。滞留時間が増加すると、落ちるお金も増加します。小川のせせらぎと茶店の雰囲気はぴったりマッチしています。都会の喧騒から離れて、時間を忘れてしまうほどです。
庭園も整備され目を楽しませてくれます。レストランでの茶そばやおぼろ豆腐も人気メニューということです。
接客については正直洗練されておらず、田舎臭さが感じられました。それがいいのかもしれませんが、もう少し研究の余地がありそうです。
このように短期的なもうけ主義に走らず、地域に観光客を呼び込むことで、雇用を生み、地域の活性化を図る。そして第3セクターでありながら、8期連続の利益を計上する。過疎地域における素晴らしい成功事例だと感じました。そのシンボルであり、中心に位置するのが「霧の森大福」ですね。新宮と言えば「霧の森大福」見事ブランド化に成功です。
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