銀行員として17年間、また独立開業して1年半、様々なカタチで飲食業の創業のお手伝いをしてきました。
その中で特に印象に残っているのが、失敗事例です。私が資金調達や事業プラン作成でお手伝いしたものの、残念ながら結果的に撤退、廃業せざるを得なかったケース。そんなこともあり、なぜ失敗を招いたのだろうと考えるようになりました。
まだまだ研究中ではありますが、一つの原因として準備不足が挙げられます。実際創業のヒアリングで「市場調査、競合店調査をしっかりやりましたか?」と質問すると、あやふやな感じ・・・。しかし出店の意思はしっかり固まっています。これではリスクが高いです。感覚的に創業者がきちんと調査をして臨んでいるケースは、ざっくり1割程度ではないでしょうか。
それらの方々から、出店の決め手をヒアリングすると多いのが、「居ぬき物件で初期投資が抑えられるから」とか「親族の土地が空いているから」というものです。先に物件が決まっているので市場調査や競合調査をする必要性を感じないのかもしれません。
私の考えでは、何か所かの候補地区を見つけたら、これらの市場調査や競合調査は、できれば1年程度かけて行う必要があると考えます。(最低でも6か月程度はしたいものです。)次回市場調査、競合調査について、もう少しお話したいと思います。
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