先日新聞に、「金融庁が銀行による事業会社への出資規制を緩和する方針」という記事が出ていました。
銀行法を改正し、現在5%としている出資比率の上限を見直し、10~20%に引き上げる案がでています。創業間もないベンチャー企業や経営再建中の企業の株式を銀行が多く持てるようにすることで、中小企業の事業再生やベンチャー企業の創業支援を進めたいという思いがあるようです。
金融庁の狙いは以下です。
①例えば事業再生中の企業に対して、融資した債権を出資に切り替えて企業の債務負担を軽減する方法などがとりやすくなる。
②もう一つの柱である創業支援については、銀行が出資により支援を拡充すれば、低迷している上場企業数が増える可能性がある。
今のところ地域金融機関は、「株式は元本割れのリスクが大きい。」として出資の拡大に慎重姿勢のようです。この出資規制緩和の話は、金融円滑化法出口戦略の一つとも言われています。今後の動きに注目です。
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