昨日に引き続き住宅ローンの話をします。今日はいよいよガリバーが住宅ローンに参入してきますという話です。
日本で一番巨大で、しかも現在住宅ローンを取り扱っていない銀行はどこかご存じでしょうか。正解はゆうちょ銀行です。現在ゆうちょ銀行はスルガ銀行に案件を紹介しています。しかしながら近いうちに、ゆうちょ銀行自身が住宅ローン業務に参入する見込みで準備をしています。
ゆうちょ銀行も集めた預金の運用に苦労しています。国債購入一本では、運用が難しくなってきました。そこで比較的リスクが低い住宅ローン業務に参入することにしたようです。
今入っている情報では、民間との競合を避け、民間銀行があまりやらない400万円以下の年収層にターゲットを絞るということです。しかしながら、住宅ローンノウハウがないゆうちょ銀行に、民間があまりやらない顧客層の推進管理ができるかは疑問です。結局は民間銀行とターゲット層がバッティングし、過当競争の消耗戦に突入するのではないでしょうか。競争環境が激化すると、シェアの奪い合い、金利の低下が起こり、顧客にとっては望ましいことですが、金融機関は大変です。
私も時々郵便振替をするために、ゆうちょ銀行を利用するときがあります。受付にいくとコンシェルジュのような社員がいて、案内してくれます。窓口の接客態度も民間顔負けの丁寧さです。金融サービス業としての高い意識を感じます。
ガリバーが住宅ローンに参入、「はたしてどうなっていくやら」、興味をもってウォッチしていきたいと思います。
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地方銀行に17年勤務しながら、2011年に中小企業診断士の資格を取得。資格取得後、独立開業。2015年に経済産業省から経営革新等支援機関に認定されている。
独立後13年に亘り、「金融のことも経営のことも両方わかる経営コンサルタント」として、
中小企業支援に携わる。経営力強化、赤字立て直し、財務体質改善、資金調達支援など、100社以上の支援実績がある。
金融知識、財務知識を活かし、中小企業の経営課題解決に特化した経営コンサルタントとして活動している（2024年時点）。
和田経営相談事務所代表 和田 健一
