起業の罠第3回目、今日は「疑似起業家体験がある」についてお話したいと思います。
組織の中で、新規プロジェクトを任され成功させたり、新法人を立ち上げて軌道に乗せたりして経験を積んだ優秀な人材がいます。その人材が、今度は起業して、経験やネットワークを活用して新たなプロジェクトを立ち上げるとします。
経験があるため、プロジェクト管理もばっちりです。ネットワークもありがたいことについてきています。しかし組織でやってきたことと違うことがあります。人材と資金です。
人材について今までは、事務作業等フォローしてくれる優秀なサポートメンバーがいました。起業してからは自分が事務処理をしなければなりません。事務処理がどんどんたまっていきます。時間が圧倒的に不足します。
資金についても組織に所属していた時は、心配がありませんでした。起業してからは自分で調達しないといけません。起業したばかりで信用もあまりありません。資金繰で奔走します。予想外の経費が発生します。疲れます。
このように組織内での疑似起業体験と実際の起業とは全く違うものなのです。組織で優秀な人材がこのような罠に陥ります。
あるコンサルの先輩が、起業についてコメントしていました。
「組織内で優秀な人材が、必ずしも起業して成功するわけではない。」納得できる部分があります。
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