先日、農家の方とお話する機会がありました。
その方の年齢は、60歳前後だったと思います。サラリーマンをしていたその方は、親から養鶏業を継いだということでした。
時代はバブル前。始めは農業をするつもりはなかったそうです。キツイ、厳しい、と言われていた養鶏業をなぜ継いだかというと、父親の暮らしをみていると「サラリーマンよりいいのではないか」と感じたからだそうです。いい車に乗って、子息を大学まで行かせて、家も建てている父親・・・。時代が良かったこともありましたが、儲けていたのです。だから自分は、その生活に憧れ、儲けるために脱サラしたのだと。理念も何もない。それだけだと。
そしてこうもおっしゃっていました。「若者からみて、農業で儲けることができる、生活できるというイメージが形成できたら、新規就農者はいくらでも増える。今やっている国や県の農業担い手対策事業など全く必要なくなる。いくらしんどくても、儲けることが分かれば、みんな農業に参入するよ。」
この言葉が、今の農業の問題点と今後農業が進むべき方向性を集約しているのと思います。農家の「儲かる仕組み作りの重要性」を再認識しました。
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