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太陽の島③

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前2回に引き続き、太陽の島「中島体験記」についてお話してみたいと思います。

今回は、なぜ加工販売が専門であるTさんが、生産部門に進出したのか、また、なぜ進出することができたのか、についてです。現地で色色な話を聞くことができました。

①なぜ生産部門に進出したのか

これは、先行事例もたくさんありますが、当社の場合も川下業者が川上に進出して、生産→加工→販売まで一貫体制を整えるということが理由です。そうすることで原材料の安定調達を達成し、農家の事情(例えば高齢化による離農による原材料の不足や調達価格の上昇)に左右されない経営体質を構築することができます。また、一貫体制を整えることで流通コストの削減が可能になり、低コスト体制も構築できるため、その分収益体制が確立できます。

加えて、消費者に対しての訴求効果も抜群です。なにせ生産者の顔が見えるわけですから。トレーサビリティもばっちり可能になり、最終商品にもストーリー性を持たすことができます。「素人の自分たちが、海を渡った小さな島で農薬を抑えて、大事に育てた柑橘を使用して心をこめて作っています。」などのキャッチフレーズがつけられます。消費者は、つい買いたくなります。

えてして、農家は独自販路を有していないケースが多いのです。卸先に販路を握られ、卸主導で価格が決定されます。しかしながら当社は、県内外に加工品の販路を確立しています。最終商品に対しての価格決定権を有しているため、安心して生産に注力できます。

「自分の栽培した作物に自分で値段がつけられなければ、安心して生産できない。」という言葉が印象的でした。加工品にすれば、生果で販売する何倍もの単価で販売することができます。

②なぜ生産部門に進出できたのか

これは、中島の人々との友好的な関係によるものです。販売会社の原材料仕入れ先として、中島住民との取引実績があり、農地をスムーズに賃貸することができました。以前にもお話したように、中島の柑橘農家は高齢化が進み、担い手が不足しています。加えて、耕作地には急斜面等作業負担が大きい場所が多く、(しかし柑橘栽培にはこのようなところが適しています。)耕作放棄地が増加しています。ですから地元農家にとっても、真面目にきちんと後継してくれる若者はありがたいのです。

この訪問中にも地元の高齢農家から、新たな耕作放棄地に関する情報提供があったようです。一方で、Tさんは「近隣農家の理解が得られない地域には、進出しない」とお話されていました。農業はある意味、「地域への就職」なので、特に外部からの参入者の場合は、地元の理解が必要なのです。

以上3回に渡り、「中島体験記」をお話してきました。この「太陽の島」での見聞は、私にとって農業にまたさらに興味を持つきっかけになりました。時間を割いて色々教えていただき、Tさんありがとうございました。また、今後の活躍を期待申し上げております。

最後になりましたが、このようなこと(川下業者が川上である生産現場へ 異業種からの農業参入)が、今後ますます増えてくると考えられます。そうした状況を予測し、経営者のお力になれるよう、我々経営コンサルタントも準備しておきたいものですね。

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